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人間の原動力って負の感情の方が強いと思う
私が何か行動しようと思う時、「〜〜がやりたい」と思って行動するよりも、「〜〜が嫌だから●●しないと」と思って行動する方が、結果的にスピード感もあって長く続くように思う。
例えば、会社の中で私が所属する部署は進行管理業務(プロジェクトマネージャー)というポジションがゆえ、自分たちが仕事を止めてしまうと案件の進行自体に大きな影響が出てしまう。
そのため、私はインフルエンザやコロナで高熱が出ても、電話対応やメールの返信をやっていたし、なんならディズニー旅行中にパソコンを開いてお客さまにメールを送るということもあった。
今思い出してもあの時夢の国でパソコンを開いていたのは私だけだったと思う。
夢の国で一人だけ超現実を見ていた。
そんな日々が本当にストレスで、しびれをきらした私は上長に「みんながちゃんとお休みに休める仕組みを作りたい」と伝えた。
その発言から、部署の「働き方改善プロジェクト」が発足した。
もちろんプロジェクトリーダーは私だ。
組織の課題を洗い出し、「なぜみんなは体調不良や有給でも休めないのか?」「どうすれば担当者の休み中はチームでカバーできるようになるのか?」をメンバーと考えた。
そして、管理ツールの導入や、そもそもの組織体制の見直しなども少しずつ整えていくことで、ようやくお休みの日に全くパソコンを触らずに過ごせる日が来たのだ!
こうなるまで約1年かかった。
新しいツールの導入が何より大変で、ツールに慣れるまではなかなかメンバーが使ってくれなくて、組織に浸透しなかった。
メンバー全員、普段の業務が忙しすぎて新しく何かを覚えることに抵抗のある人ばかりだったのだ。
でも、この時の私はゾーンに入っていたので、「これを使い慣れた後にはお休みがちゃんとお休みとして過ごせる日がくる!」と、ツール導入の目的を何度もメンバーに伝えた。
結構しつこく同じことを伝えていたけれど、やっぱりあの時諦めずに伝え続けて本当によかったと思う。
具体例が少し長くなってしまったけれど、ここまで私がプロジェクトをやりきれた原動力は「休みなのにちゃんと休めない今が嫌だ!」という負の感情。
「組織をもっと良くしたい」というポジティブな感情よりは、ネガの感情が勝っていたと思う。
だけど、この感情を原動力にしたからこそ、働き方の改革を自分発信でやりきれたと思う。
ネガティブな感情って表に出さない方がいいと言われがちだけれど、ネガティブだって使いようによってはすごくいい方向に転がることだってある。
ネガの感情がなければ人は成長しないとさえ私は思う。
だからこそ上手に付き合っていきたいな。