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生活に帰ろうin World Tour

10期タクミです。
カレーの学校アドベントカレンダー2024の12日目です。


現在、長い世界1人旅の途中です。

9月に南アフリカから始めたこの旅も、レソト、タンザニア(修学旅行)、ルワンダ、ウガンダと来て、今はアフリカの中東部、エチオピアの首都アディスアベバにいます。神保町ではないエチオピアです。
もうすぐで旅を始めて3ヶ月になります。


カレーやカレーっぽいもの、何だかわからないものなど、食も刺激いっぱいの日々です。

タンザニア ザンジバル島で食べたウロジョ
私の舌では何がどうなっているのかわからなかったけどとにかく美味しかった


旅は非日常が続くので、日本の「生活」でしていた事をしません。

仕事はもちろん、通勤も掃除も料理も。
洗濯は毎日しますが手洗いなので日常にあったソレとは完全に別物。
お風呂はシャワーを浴びれたり浴びれなかったりだし、日本の様に清潔なお湯がエンドレスに出る事はないので、リラックスバスタイムとは程遠い。

さてどっちがお湯だろう?と悩んだが
結果どっちを捻っても何も出てこなかった


この生活感のなさが好きです。
過酷すぎて現実を受け止められず「うん…いったん途方にくれよう」ととことん途方に暮れたりしています。でも、帰りたいとか旅を止めたいとかは全く思わないので、楽しめているのだと思います。
今現在も停電しており暗闇でこれを書いています。

周りのビルも結構停電してる
電気が点いている所は自家発電を持っている所らしい



ルワンダのキガリという街に2週間滞在した時、カレーを作るチャンスがありました。ハウスメイトとその友達6人分。

出国前のプランでは、チャンスがあれば各国で作ろうーなんて甘い考えを持っていましたが、ここはアフリカ。水や電気がどこにでもいつでもある訳ではなく、そう簡単にはいかなかった。なので嬉しい機会。

材料は思った以上に手に入った。
こんな事ならタンザニアの修学旅行でスパイス買ってくれば良かったと後悔
鶏はそこいらじゅう走っているから絞めたてフレッシュとても美味しい

野菜はある。スパイスも宿に何かしらある。

しかしツールがない。
鍋はあってもサイズも質感も微妙。木べらはあっても謎に長い。
何と言っても圧倒的に火力が足りない。
強気で強火でなんて言ってられない、じっくりコトコト。

水野さんの「あったらあったで ないならないで」の精神がなければ完全に心折れていた!
出来上がった時、誰も水野さんを知らないけど「水野さんありがと〜!」と叫びました。

鍋はあっても蓋はない
火力足りず全然炒まってくれなかった玉ねぎ
そして写真には写らない3倍の長さの木べら


想定以上に時間のかかったカレー作りでしたが、2ヶ月ぶりに対面した料理という「生活」感。
これがとっても気持ち良かった。

「カレーに集中している自分と鍋中は日本にいた時と一緒」という、不思議な感覚に陥入りました。

環境も食べる人も全く違うのに、鍋中は紛れもなく自分の作ったカレー。
日本の自宅でカレーを作っていた自分と空間を超えて鍋中で繋がっている様な妙な感覚。
ワンパターンで嘆いていた自分のカレーですが、この日はとても愛おしかった。

本当に「生活」から離れているんだなと実感しながら、一瞬だけでしたが、生活に帰った時でした。

帰国後、逆にこのカレー作りを思い出して、シンクロ感味わえる気がする。
何よりも嬉しいお土産かも。

トラデイッショナルなカゴが壁に飾られている


さて、ありもので作ったにしては美味しくできたカレー。
残念ながらルワンダではあまりカレーの類はなく(もちろんインド料理としての認識はある)、だからみんな興味津々。あまり見たことのない料理にも関わらず美味しいと食べてくれました。

初めて食べたと感動してくれたカメルーン人



ふとカレーの学校卒業文集の「10年後の自分」に「旅先でカレーを作る」って書いた!と思い出した。
このnoteのプロフィールにもそう書いてる。

ううう

旅続けます。
そしてたまに生活に帰りながらカレー作りも続けます。

★折角なので、訪問国を一言紹介

※南アフリカ🇿🇦
アパルトヘイトのあった国、ネルソンマンデラ氏でも有名。
アフリカの中では特出して発展していて物も豊富にある。
都市によるけど治安にはまだ不安が多い。
しかし東のダーバンという都市はカレーの「バニーチャウ」という料理が名物な上、これ以外のカレーもとびきり美味しい。

見た目も美しかったダーバンのカレー




※レソト🇱🇸
南アフリカの中にある小さな国
国土の殆どが高地で、行くのにはかなり険しい道のりだが、それもまた一つの魅力。
独自の音楽文化もある。
寒いからみんな大きな毛布を巻いて生活しており、その毛布がとてもファッショナブル。

羊肉シチュー
ゴリゴリして食べ応えあり




※ タンザニア🇹🇿(カレーの学校修学旅行)
カレーの学校修学旅行発起人 スパイスの学校1期生の三木千太郎さんが過去、海外青年協力隊として勤務していた国
クローブの一大産地ザンジバル島を持つ。
世界最高峰のキリマンジャロや各種サファリなど、広大で雄大。
動物やネイチャーにとても愛のある国という印象を持った。
水野校長含め8名で訪問。

ザンジバルビリヤニとジャックフルーツ




※ルワンダ
1994年の大虐殺という大事件を乗り越えて発展していった国。
「世界で女性が一人旅できる国ランキング」で日本より上位に来たことある程の安全な国。
気候も治安も良く、コーヒーも美味しいです。
残念ながらカレーはあまり見かけませんでしたが、上記の通り日本人でも行きやすいアフリカの国だと感じました。

手前、キャッサバ芋をすり潰して作るイソンベ
サグカレー的な味を想像して食べたら全然違った




※ウガンダ
ゴリラで有名なウガンダ。赤道が通っている。
日本でも人気のアフリカンブランド「RICCH  EVERYDAY」の拠点がある国。
ナイル川の起点がある。

赤道の上で食事ができる
名物ROLEX



※エチオピア
広大でミステリアス。
アフリカ各国の中で唯一他国の侵略を許さず、植民地にならなかった国。
だから自国の文字も守れて、未だにアルファベットではなく独自の文字Amharic を使っている。
過酷で超ハードではあるが、想像以上の絶景が見れたり、体験ができた。あまり知られていないのが残念。
フードは「雑巾の味」で有名なインジェラが主食。
私は美味しいと思いました!

「地球の歩き方」レトルトカレーでもお馴染みドロワット
withインジェラ