
外国語学習の科学を読んで
こんばんは。Takumiです。
本日は白井 恭弘先生著の外国語学習の科学がKindle Unlimitedになっていましたので内容を私の言葉を含めて整理したいと思います。
レビューというより私の今後の学習に生かすためという意味合いが強いです。本記事では私がとても興味を持った内容に触れます。
そして今回紹介する内容は本の内容のごく一部です。全て書きたいのですが、とても記事が長くなるため内容は絞っています。
なぜこの本を読んだのか
この本は以前から読みたい本の1つでした。その理由に第二言語習得論に該当するためです。
日本人は一部を除いてほとんどが母語ではなく第二言語として英語を学習すると思います。
母語は小中高で国語という科目がありましたが、文法や発音を授業などで習ったわけではないと思います。
それに対して第二言語である英語は丁寧に習ってきました。私は中学からです。にも関わらず今は聞くことも話すことも十分に出来てません。
つまり母語と第二言語で決定的な何かがあるはずだと昨年の11月に思い始めました。興味という意味合いですね。
そして調べると色々な本が出てきましたが、自分が読みやすいなと感じた本がこれでした。
どんなことが書いてあるのか
この本に書かれてあることを私が興味を持った項目に絞って紹介します。繰り返しますが、もちろん全てではありません。特に自分が読んでて参考になったことのみになります。
(下記は私が自分のわかりやすいように項目名をつけたものもあります。)
・第二言語の習得が難しい理由
・言語の特質〜何を習得しなければならないか〜
・言語習得の結論
・外国語を身につけるために必要なこと
・予測文法とは
・効果的な外国語学習
一部の抜粋になりますが、上記だけでも非常に内容が濃いですね。読んでいる最中はとてもワクワクしました。
以降で上記からいくつかピックアップして詳しく書いていきます。
第二言語の習得が難しい理由
主に私が気になった点は3つです。
1.人種によるもの
2.自分の母語にとって重要でない区別を無視する
3.言語間の距離
1つ目の人種については我々アジア人はアメリカやヨーロッパ人に比べると同種で集まってしまう性質がより強く、環境を狭めてしまうというものです。
2つ目は例えば冠詞や三人称単数のsなどの母語にないものは無視してしまうことがあるというとので、それを転移と表現していました。
3つ目はよく聞く日本語と英語の言語の距離が遠くてやはりスペイン語などの英語に近い言語が母語の英語学習者に比べると我々日本人は不利であるという点です。
そのため日本人は少し不利な立場にあるようです。ですが、だから何かが変わるわけでもないですね。続けるだけです。
言語習得の結論
言語習得の結論(本の中では色々な方法の検証がされている中での結論です。全ての方法の中でのという意味ではないです。)が書かれていました。
(1)言語習得はかなりの部分がメッセージを理解することによって起こる
(2)意識的な学習は
(a)発話の正しさをチェックするのに有効
(b)自動化により実際に使える能力に貢献する
(c)普通に聞いているだけでは気づかないことも気づかせ、(1)の自然な習得を促進する。
というものです。
ここで(1)を無意識的な学習、(2)を意識的な学習と位置付けており、我々のような英語学習は(1)、(2)に該当します。逆に母語は(1)のみに該当します。
そしてよりネイティブに近い表現をするためには(1)にあるような理解できるインプット(聞いたり、読んだりすること)を大量にする必要があるとのことです。
このインプットがないと、単語や文法、発音は知ってはいるが、正しいけど何か「変」な表現をしてしまうというものです。
とても興味深いことが書かれていますし、多読や多聴という言葉もあるようにインプットを多くする必要があるのは今の時代でも受け入れられているような気がしますし、この方法に同意ですね。
予測文法とは
インプットを理解することがなぜ言語習得につながるのかについては」予測文法」が身につくからという説明もありました。
予測文法とは、英文を聞いた時に次に来るのは◯◯詞で、◯◯のような単語かな?とか、可能性の高いものはこれかな?と無意識に予測することです。
これは大量の英文を聞いたり読んだりすることで身につくとされています。
これについては本当に身につけたい能力で、今の私のレベルではとてもそんなことを無意識でできるレベルではないです。部分的にはしていますが、まだその域には到達していません。
日本語でも予測はしていますよね。私はこれが…の後は動詞だよなぁ。とか、そんなレベルに到達するためにも大量のインプットを検討します。
効果的な学習法
この章は多くのことが書かれていましたが、その中でリスニング関連のことが書かれていました。
・リスニングは聞いても20%しか分からない教材のり80%以上分かるとのを何度も聞く方が効果的である。
・リスニングとリーディングの教材を同じにするのも良い
この2点です。
1点目についてはなんとなくで分かりますが、この本では言語習得の結論の(1)にあるようにメッセージを理解することが言語習得に繋がると言っているため一貫性がありました。
そのため今私が通勤中に聞いているPodcastは大体わかるエピソードを何度も聞いていたので、方向性は間違ってなさそうです。
2点目についてはリスニングとリーディングの教材を同じにするという点です。とても面白い発想ですが、これはしっかりと理由が書かれていて、文法構造を理解できることがインプットの質向上に繋がり、意識的に学習した知識を使って(1)の理解が促進されるとされていました。そのためいずれにしても言語習得の結論に紐ずく説明となり、一貫性もあるように感じました。
この本を読んで
この本を読んでどのように英語学習へ反映するのか。それを下記に示すと、
・通勤時や隙間時間にPodcastでよく聞き慣れて80%理解できそうなエピソードを聞く
・黄リー教が一旦完了したら上記のエピソードの英文構造の理解をしていく
この辺りが今の学習に取り込めそうなアクションかなと感じました。
学習に反映する内容はもう少し深掘りした方が良さそうですので、引き続き検討していきます。
今は英語のハノン、黄リー教徹底反復練習に取り組んでいますので、その学習時間を減らすわけにはいかないので、少し考えようかと思います。
そして今年の学習ルートの記事などでまた示せたらと思います。
ただ、自分で決めたルート通りにしてもいいレベルまで行くけど話せるようにはならない、と感じていて悩んでいたので、とても参考になりました!
まとめ
・外国語学習の科学を読んだよ!
・第二言語の習得が難しい理由があったよ!
・言語習得について学んだよ!
・予測文法についても学んだよ!
・効果的な学習方法も学んだよ!
ぜひ英語学習者の方はこの本を読んでみてください!勉強になりますし何よりとても面白いです!!!
それでは!
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