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自分史上最高の1年ってことにしよ。

怪我をしたのも1年前くらいに思う。
キャンプなんかもう3年くらい前な気がする。
もう1年終わっちゃったという感覚もある。
何も残せなかった悔しさがあるけれど、
充実していた感覚もあるから長かったのか、短かったのかはよくわかんないです。

遠い昔に感じるけど、今年のことだし、言葉にして整理するのが大切だと思うから最初から順を追ってゆっくり振り返っていきます。

「FC町田ゼルビア編」

まず立ち上げ日、練習の質、強度に驚いた。ボール回しをやるにも、鬼も外も本気。ここから圧倒的な強度が求められる。短い時間だけど強度が高くて、テンションも高い、スタッフも多いから、常に評価されている、見られている緊張感もある。

試合に出たいから、評価を気にして、評価のために、とプレーしすぎるあまり、ミスが怖くなるし、自分の次で起きたミスも自分のパスが悪かったかな?と気になる。とにかく自分の悪い所ばかり探していた。

ここはこうしないと。このプレーが課題。ここも、あそこも悪い。
そればかりで、自分がどういう選手になりたいか?を忘れてしまっていた。うまくならないと。何かを変えないと。
そればかりで、自分にできることを考えていなかった。

J1のレベルで自分の何が通用していたのか?
それを考えて、そこを存分に発揮して
「俺はこの特徴で勝負する。ここは負けないぞ。」って
そのプレーにプライドもってチャレンジするべきだった。
無難に悪目立ちしないようにしていたけど、
ヘディングでセフンに勝つ、源君より喋る、
誰よりも体張ってシュートブロックする、とか貢献できる部分で貢献して、ミスが出るような部分に劣等感を感じるのではなく、学んで成長すれば良い。と割り切る。ミスに目をやる癖をやめないといけないと気づかせてもらった。

自分のミス、下手さを棚に上げまくって、自信満々で人に要求する。
そのくらいで良い。俺はこの部分でちゃんとチームに貢献している。
そう思えるプレーにはプライドもって、死んでも負けない。
苦手なものは苦手で仕方ないから、基準を自分で上げてくる。

自己評価が低くて、周りの選手はみんなすごい。と思っていたから(実際ほんとにすごいし)
なおのこと縮こまってプレーしていた。
実績も実力もないっていうのを自分が自分で気にしているだけ。
自分がそうやって気にするから、
練習試合でキャプテンマーク巻くのも周りの目が怖くて、
陰であいつ下手だよなって言われている気がして、
ジムで筋トレしていても頑張っても無駄だよと思われている気がして、
でも誰にも言えないから一人で苦しんでた。

いろんなことを考えて自主練したり、筋トレしたり、練習終わって毎日走りに行ったり、自分なりに食らいつこう、試合に出ようと日々を過ごしていたけど、無理やり頑張っていた感覚で自発的というよりはやらなきゃ、やらなきゃと自分を脅迫し続けていた感覚。

結果的に町田でプレーした3か月のおかげでかなり成長させてもらった。けど、3か月間、心はボロボロだった。周りの人、先輩、後輩が頑張っているから、なんとか頑張れた。前向きに頑張ったというより無理やり頑張っていた。それでも過去一成長できた。と思うから、良いメンタルで前向きにやれていれば、もっと成長できたと思う。

4月に讃岐からオファーをいただいた時、ここで移籍したら「逃げだ」と思ったから、町田に残りたいと強化部に伝えた。
チャンスは少ないながらも町田にいることで成長すると思っていたし、
町田で試合に出るために戻ってきて毎日やっているのだから移籍するにしても町田で試合に出るという結果を出してからだ。と思っていた。
けど、チャンスは限りなく少ないのが現実、求めてくれるクラブがあるならそちらで試合に出る方が巧の成長のためというのが、強化部の回答だった。それでも残るか?と選択肢は与えてもらった。

明治戦⚽️懐かし。

「HG問題で無理やりレンタルバックさせられて、4月にまた讃岐に戻るとこまで決まっていたのだろうね。」
という意見をX(旧Twitter)などでいくつか目にしたが、

まずいい選手がたくさんいて、いいCBの選手がいる讃岐にとても失礼で腹が立った。そんな選手たちがいる中でもう一度自分を欲しいと思ってくれたことが選手にとってうれしいこと。ありがとうございます。
怪我をして思うように貢献できませんでしたが本当に感謝しています。
沼津戦でつかみ取ったシーズン初勝利の瞬間は最高でした。

沼津戦の後の1枚

町田サイドともたくさん話し合って、町田に残ってカップ戦に懸けるか。
はたまた、残り30試合程度ある4月に移籍したら、その数の公式戦をこなせる。
そこで試合に出られればまた巧自身の実力も評価も上がる。
町田に居て、紅白戦に入れないことがたまにあったりしながら、
けが人など運要素も絡んでくるなか町田で試合に出る。
という目標のために頑張るのはどっちがいいだろうか?
客観的に強化部という目線からみて、この業界で良いとされるのはたくさん試合に出た選手だから移籍した方が良いと思う。
J1で数試合とJ3で30試合というのを比べるがおかしい話ではあるけど、どちらの選手の方が1年終えた時に評価されるかで言ったら間違いなく後者。
ここまで話し合ったうえで覚悟をもって出した讃岐への移籍という結論だった。
それは皆さんに知っていただいてほしかったし、HG選手、生え抜きの選手が町田で活躍することが町田をさらに大きくしていくと思うから、高卒生え抜きとしてそうなるべく取り組みます。


あとは、とにかく素晴らしい周りの人たちにも言及しなきゃ。
名前を上げるとキリがないので先輩方、後輩たち、スタッフの皆様、俺のことだなあって思いながら読んでね。
サポータの皆さん、誰なのか想像しながら読んでください。

どんな時も、どんな状況でも、100%以上の力を練習、試合で出して、自分たちもきつくて、苦しいはずなのに、後輩たちを気にかけてくれて、でっかい背中で引っ張ってくれました。誰も人のせいにせず、弱音を吐かずにサッカーに向き合っていました。スタメン組の相手役として振舞うのは悔しいことですが全員がチームのために、対戦相手に可能な限り近い感覚でスタメン組が練習から取り組めるようにやっていました。それをしながらも「俺を使え」とアピールする。これがプロだなと。試合の次の日で、オフでも絶対クラブハウスに滅茶苦茶人いるし、ケアするし、筋トレするし、それを見ていてやらないわけにはいかないです。かっけえっす。
大好きです。

「カマタマーレ讃岐編」

讃岐では良いメンタルの状況でプレーできていた。町田での反省を生かして、真反対の自分に作り替えた。自分がここで貢献できると思える部分にプライドを持ってプレーしていたから、ミスしたとしても成長に繋げるだけと思えて、そこに悲観的にはならなかった。
「さっきのシュートブロックで1点防いだみたいなものや。」
そのくらいに思いながら試合中、練習中はプレーする。
その中で過信する、調子に乗る、ことは絶対になく、しっかりとフィードバックして、映像で分析して改善していこう。
と良いサイクルで前向きにやれていた。

自分がJ1で感じた基準をフルで満たすようなプレーができたわけではないけど、自分が貢献できる部分にプライドもってプレーしていたから、
他の部分の課題にも前向きにポジティブに取り組めた。

讃岐に行ってからは源くんに近づく。とにかくここがキーポイントだった。一緒にプレーさせてもらって大きな差を感じた。まじですごい。説明すると長くなりすぎるし、あまりに玄人目線になるから割愛。(笑)

源君の背中を追うことが、自分にとって一番レベルアップにつながることだと確信していた。

今の源君ならどうしたかな?と想像しながら、
自分の試合も、町田の試合も毎試合フルで見ながらフィードバックしていった。

そのおかげで昨年の讃岐での自分と比べても良くなってきている感覚もあった。DFは特にスタッツなど数字に出ない部分が多いし、
怪我であまり試合に出られなかったけれど、
今年の自分のプレーにはある程度の自信はある。

50試合程度試合に出たこの2年間で自分が大事にしたいと思えるところは、ちゃんと数字にも反映できたと思う。

2023 先発26試合で27失点平均1.0(他12試合で18失点平均失点1.5)
クリーンシート9試合  26分の9

2024 先発9試合で10失点平均1.0(他29試合で42失点平均1.7)
クリーンシート3試合 9分の3
(他29試合でクリーンシート4試合)

参考までに、、、
2024FC町田ゼルビアが1試合平均失点数0.9
2024クリーンシート18試合 ほぼ半分。すごすぎ。2025はここに貢献したい。

失点数を減らせるというのはCBの選手にとって大きな自信につながる部分だと思う。失点減、クリーンシートの数、一試合平均の失点数にこだわりを持ってプレーした。
自分が出ている、出ていない。でその数字に差があるのはいろんな要素があるから一概には言えないけど、嬉しいデータだった。

「試合を勝たせるのはFW。優勝、タイトルをもたらすのはCBとGK」

って源君が言ってた。失点が少ないというのはチームメイトの協力あってだし、どれだけすごい選手でも、守れないところもあるのが現実。そんな中で自分が出ていることで失点を減らすのはどうすればいいのか?というのをたくさん考えた。もっと、もっと少なくできる選手になりたいし、今年の町田のように最少失点、最多クリーンシートというチームの主力選手として常に試合に出続ける選手になりたい。と怪我していろんなことを考えていたおかげで理想の選手像も見えた1年になった。

「大怪我」

大怪我をして、大泣きして、人生終わったと本気で思った。
けど、今は怪我してよかった。と思っている。
強がりではなく、本当にそう思っている。
怪我していなかったら、、と思うことが0か?と聞かれれば、0ではない。
たまに思う。
けど、怪我したことでしか得られないものをたくさん得られた。
怪我については、たくさん書いてきたし、
思考も整理されているからあんまり書くことがない。


とにかく、この怪我があってよかったと証明するべく、
プレーで、結果で見せる。   
必ず強くなってピッチに戻る。そのためにやることをやる。それに尽きる。

いやあ、濃い一年でした。
はやくサッカーしたいなあ。
試合勝った時のあの感覚味わいたいなあ。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

よいお年をお迎えください。


読むタイミング次第だから
あけましておめでとうございます。
も書いておこ。(笑)

オフ中の写真を添えて。

みんな大人になりました。
桐光メンバー
これまた大人になりました。

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奈良坂 巧
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