たくみ

職業は介護支援専門員。埼玉県出身、都内在住。 読書の感想をアウトプットするためにnoteをはじめました。

たくみ

職業は介護支援専門員。埼玉県出身、都内在住。 読書の感想をアウトプットするためにnoteをはじめました。

最近の記事

警鐘を鳴らしてくれる一冊

鈴木おさむ著の『仕事の辞め方』を読了。 40代をすぎればみなソフト老害になっている、との話にハッとした。 自分もそうかもしれないと、しばし考えた。 会社から求められることが増え、若手からは要望がでる。その間に立つ世代だから、バランスを取ろうとして、なるべくしてなってしまうのだろう。 けど、自分がそうかもしれないと認識することが重要だと思った。 多くの場合気づかずに過ぎてしまうソレを、著者は「ソフト老害」という言葉で言い当てる。 40代は「語らないこと」が大事だとも著者はいう

    • Book Review『天才を殺す凡人』~「共感性」の強みと危うさ

      北野唯我さんの著書『天才を殺す凡人』を読んだ。 これまで「才能」ということについて、真剣に考えてこなかったが、考えるきっかけを与えてくれた1冊である。 気づきのあったところを簡単にアウトプットしておきたい。 「才能」…つまり人間の強みとは何だろうか? 本書では、人の才能には「天才」「秀才」「凡人」の3種類があると定義されている。 【天才】独創的な考えや着眼点をもち、人々が思いつかないプロセスで物事を進められる人 【秀才】論理的に物事を考え、システムや数字、秩序を大事にし、

      • 本を短時間で効率よく、かつ深く読む方法 『東大理Ⅲスピード読書術』書評

        佐々木京聖さんの著書『東大理Ⅲスピード読書術』を読んだ。 佐々木さんは現役の東大生でありながら、塾講師、家庭教師、執筆活動などをこなし、野球部にも所属する。そんな超多忙な中でも、本を週2冊以上は読破しているという。 本書の結論は、次の一言に要約されている。 「要点以外は、読まなくてもいいからすっ飛ばせ!」 読むべき部分(要点)と読まなくていい部分を見極め、要点のみをつなぎ合わせて読んでいく、ということである。 1冊の本には、10万字の文字がつまっている。そのすべてを読

        • 『行動が結果を変える ハック大学式 最強の仕事術』~脳にインストールするべき3つの考え方

          人気You Tubeチャンネル「ハック大学」を運営するぺそさんの初の著書『最強の仕事術』を読んだ。 凡人がスキルを身につけ、仕事で成果を上げるためには、どのように考え、学び、行動すればいいのか。これまでビジネスマンとして多くの課題と戦ってきた、ぺそさんなりの「仕事術」がとてもわかりやすく書かれている一冊である。 結論からいうと、日頃からの考え方を少し変えるだけで、行動が変わり、結果が変わる。つまり、市場価値を高める人になることができる。 だからこそ、自分に足りない部分を効率

        • 警鐘を鳴らしてくれる一冊

        • Book Review『天才を殺す凡人』~「共感性」の強みと危うさ

        • 本を短時間で効率よく、かつ深く読む方法 『東大理Ⅲスピード読書術』書評

        • 『行動が結果を変える ハック大学式 最強の仕事術』~脳にインストールするべき3つの考え方

          本を30分で読んで忘れない方法

          公認会計士で作家の金川顕教さんは、驚異的なペースで本を読まれているお方である。 どのぐらいのペースなのかというと、1日2冊の本を読み、しかもその2冊を「You Tube図書館」で本の要約動画としてアップし続けている。 速読はせずに、1冊30分程度で読んでいるそうだ。それだけ速く読んでいるのに、内容を覚えているのがすごい。 どうすればそのような読み方ができるのか、少しでもヒントを得たくてこの本を手にとった。 読書革命 金川顕教著 結論からいうと、本はどこを読まないかが大切で

          本を30分で読んで忘れない方法

          経験だけでは身につかないライティングスキルとは?

          樺沢紫苑さんの『インプット大全』で覚えた言葉がある。 「AZで行こう!」 アウトプット前提(AZ)のインプットをしよう、という意味だったかと記憶している。 本を読んだら必ず感想を書こうということだ。 本は受け身で読むべきではない。その本から何を学ぶかを自分で選び、学んだ知識を人に伝えたり、現実に生かしたりしてこそ、記憶に深く定着させることができる。 だから私は、読書をしたら感想を書こうと決めた。できればこのnoteに。 ただ、noteに書く場合、読み手を意識してしまうた

          経験だけでは身につかないライティングスキルとは?

          相手を動かす「話し方」

          今回は岡本純子さんの著書、『世界最高の話し方』を取り上げてみたい。  著者は「伝説の家庭教師」と呼ばれ、エグゼクティブ・スピークコーチとして、有名カリスマ社長、知事や閣僚、大学の理事長など、1000人以上の社長、企業幹部を指導してきたお方である。 私は、これまで「話し方」に悩むことが多かった。 具体的にいうと、「自分の意見が言えない」とか、「急に話をふられた時にしどろもどろになってしまう」とか、「大勢の前でのスピーチでガチガチに緊張してしまう」などなど。 本書を読み終え

          相手を動かす「話し方」

          「形容詞に逃げない」という考え方

          今回は、ひきたよしあきさんの著書、『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』について紹介したい。 著者は博報堂のスピーチライター・クリエイティブプロデューサー。 会社の社長や政治家のスピーチを書く仕事をされているそうで、話すこと書くことのプロの方である。 本書では、"言葉にできないコンプレックス"を抱える、社会人3年目の山崎大くんと、広告会社に勤めながら大学で言葉について教えている和田先生との対話形式で話が進んでいく。 紹介されている2

          「形容詞に逃げない」という考え方

          即興スピーチ術

          タイトルに惹かれてこの本を購入した。 即興スピーチ術 大嶋友秀著 「即興スピーチ」なる言葉をみて、ああこれは自分の弱点だなと直感したのだった。 例えば、仕事やプライベートの場面で、とつぜんこんなふうに話をふられることがある。 「これについてどう思いますか?」 「では、自己紹介をしてください!」 「ここで一言、ご挨拶をお願いします!」 私は、この「いきなりの発言」がずっと苦手だった。 うまく喋れたためしがない。 きっとこれは、自分の性格の問題なのだろうなと漠然と考えて

          即興スピーチ術

          相談援助職ビギナー、必携の1冊

          去年の4月からケアマネージャーとなり、社会保障制度のことなどで相談を受けることが多くなった。 福祉の仕事をはじめて20年余り。これまでずっと介護の現場で働いてきたので、制度について深く知ろうと考えたことがなかった(考えろよ!という感じですが…)。逆にいえば知らなくても何とかなっていたのである。 ただ、もうそういうわけにも行かなくなってしまった、というわけで年末年始にこの本を読んでみた。 2020年版 ケアマネ・相談援助職必携 現場で役立つ!社会保障制度 活用ガイド   

          相談援助職ビギナー、必携の1冊

          「育ち」を身につける

          諏内えみさんの『「育ちがいい人」だけが知っていること』を読み終えた。 著者は「マナースクールライビウム」代表。 この本を読んではじめて知ったマナーが実に多かった。 例えば、靴の脱ぎ方。私は、人の家に上がるときに、後ろ向きで靴を脱いで、そのまま上がってしまっていた。これはマナー違反で、粗雑で失礼なふるまいになるという。正しくは以下の通り。 正面(家の中)を向いたままで脱ぐのが正解です。脱いで玄関を上がったら、体の向きを変えてひざを折り、靴を180度回して隅に寄せます 言

          「育ち」を身につける

          成功するギバー、奪われるギバー

          アダム・グラントの『GIVE&TAKE』を読み終えたので、メモ的にアウトプットしておきたい。 著者はペンシルベニア大学ウォートン校教授。1981年生。「世界でもっとも優秀な40歳以下の教授40人」にも選ばれている。 本書では、成功するためには人とどのようにギブ・アンド・テイクしていくべきかということが、豊富な事例を通してさまざまな角度から検証されており、とても気づきの多い一冊であった。 結論から言うと、人はテイク(奪う)するよりもギブ(与える)することの方が大切で、ギブ

          成功するギバー、奪われるギバー