【89】さらなるストレス

僕のもう１つのストレス…それがA子さんでした。

当時僕の中ではA子さんへの感謝の気持ちでいっぱいだったのは確かですが、それ以上に一緒に働いていく上ではどうしても相性が悪すぎたというか…そもそもの土台となる性格が全然合わなかったのです。

思えばこの性格の違和感は、スポーツジムでのボクシングサークル時代から何となく感じていたことでもありました。

それでも当時はそんなに重く考えていなかったというか…

何て言うか、まだ会員さんとインストラクターという最低限の距離感が少なからずあったのではないかと思います。

しかし、いざ毎日のように顔を合わせ一緒に働くとなると今まで以上にその人が分かってくるというか…

特にジムでは2人でいる時間も多かったので、今まで見えなかった部分がどんどん見えてきてしまったのです。

(※これはA子さんの性格が悪いということではなく、あくまでも僕との相性だと思って下さい)

それでも、まだA子さんをストレスだとあまり感じていなかったオープン時には立ち上げから何かと僕をサポートしてくれたり、その後もポスティングやチラシ配りそして極めつけはプラカードの件もあったりと本当にこれまでの人生でも1位、2位を争うくらい感謝していた方でした。

あの当時、ピンチだったジムを救い閉鎖せずにすんだのは間違いなくA子さんのお陰で、お給料も払えないのに僕よりも必死になって頑張っていてくれた姿に『神か、この人は…』と思っていたくらいです。

そんな絶対的感謝の方が僕のストレスの原因になるなんて…

当時の僕には思いもよりませんでした。