何に困っているか気が付けるのか【アクセシビリティに関する随筆】
このnoteで書きたいこと
近頃、障害者差別解消法の改正によって、企業の障碍者への合理的配慮が努力義務→義務化されることが話題になっています。
この義務化について、内閣府のリーフレットには、以下のような記述があります。
気になる部分は、この「申出があった場合に」という部分です。
一般的に考えれば、障害者側に申し出をすることを求めているという解釈になります。
そして、何か申し出をするためには、当然自分の困っている状況、おかれている状況に気が付く必要があります。
このことに関して、「まず自分が困っている状況に気が付けるのか」ということを考えたので、簡単に記録に残しておこうというのがこのnoteです。
意外といつから気が付いたかわからない話
私は色弱といって、他の人より色の違いが見えにくい状態にあります。
例えば、赤と緑だったり、ピンクとグレーの色の差が見えにくいなどですね。
このような話を聞かれたとき、結構聞かれる質問がコレ。
「いつ色弱者であることに気が付いたの?」
これに関する返答は、「分からない」が私の回答になります。
いつ自分でこういう状態に自分があると認識したのか、さっぱり覚えていません。
何か明確にきっかけがあったという記憶はなく、気が付いたら、「他の人と色の認識が合わないなぁ」という状況であることが当たり前になっていたという感じです。
このことについて母に聞くと、「父親(私の祖父ですね)が色弱だったので、色弱であろうことは予想がついていたから、そうだろうなぁと思っていた」とのこと。
気が付いたきっかけとか、そういうのはないそうです。うんまぁ、あんまり参考にならないですねぇ。
ここまでの自分の経験から思うこととして、「意外と自分の状態を認識するのって難しいのかなぁ」というものがあります。
私の場合は、祖父が色弱であったからわかるだけで、そうでなかったら「他の人と色の認識が合わないなぁ」という状況で止まっていて、「自分の助教に気づいていない」ということになったのかなぁと思います。
まとめ
先ほどの経験談のような方がどの程度いらっしゃるかはわかりません。
それでも、このように、「まず状況に気が付けない」という方もいて、そのような人はそもそも合理的配慮を求める申し出をするのが難しいという話でした。
特にだからと言って、「企業側はすぐに、合理的配慮をしたものを作れ」というような過激なことを言う気はないですが、何かの参考になれば嬉しいです。
※Top画像はCopilotで生成したものです。