都会女と田舎っぺ。

こんばんは、あたしよ。

都会の女性に憧れるわ、あたし。

急に何？と思ったわよね(笑)。
そりゃそーよ、とあたしも思っているわ。

離婚を機にあたし自身の趣向を見つめ直してみたのよ。

1つ、気が強そうな顔立ち。
これは美人でなきゃとかそういうことではなくて、口悪そうなこと言いそうな人が好きって感じ(笑)

1つ、頭がいい。
頭の回転が早い人が好き。口では絶対に勝てない人がいい。

1つ、反応が外人(笑)。
いや、もうこれは勝手な偏見なのだけども(笑)。
なんか表情が豊か、とか、ボディランゲージがえげつないとか(笑)、
わかりやすいのよね。
あ、海外とか住んでたり好きな人とかそんな人多くない？
あたしはそんな印象。

そんなのをね、総合評価すると｢都会女｣ってワードが出てくるわけ。
田舎にはいないもの、たぶん(笑)。
反応が外人ってのはここに書出してて( ﾟ∀ ﾟ)ﾊｯ！と自分でも気づけたような感覚だわ。
それはすごい大事かも。

あたしは、そんなあたしの思い描く｢都会女｣に憧れているのよ。

あたしは田舎の出でね。
人口4万人くらいの小さな市。
少し自転車を走らせれば山女魚が泳ぐような渓谷にたどり着ける。

夏になれば、友達と川へ泳ぎに行ったものよ。
橋の上や、崖の上から飛び込んだりしてね。

台風の日には茶色く濁って荒れ狂う流れに流されて死にかけたり(笑)。

滝つぼも危ないわよ。
あれ、水面上は滝の方に流れているの。
油断して近づくと吸い込まれちゃうのよ！
そして滝に飲まれて下に行くと上から水が叩きつけてるわけだからなかなか上がれないのよ。
何とか逃れて上がってもまた滝の方に引っ張られちゃう。
グルグルぐるぐるしちゃうのよ。
滝つぼに近づいてはダメよ！！！


川では川魚の養殖もやっていたりしてね。
鯉やニジマス、チョウザメなんかもいたわ。
魚を育てるプールに川から水を引いていて、また川に水を流す構造なのだけれど、
隙間からニジマスが逃げるのね。
それを狙ってプールの脇で釣竿を垂らすわけなのだけれど、どう見てもプールの魚を狙ってるように見えるわけよね。
すぐ管理する人が来て｢どこ小学校だ！？｣って怒鳴りに来るわけ。
すかさず隣町の小学校を言って逃げるわけだけど、、、
今思えば迷惑なことをしていたわね(笑)💦


冬になれば防空壕跡の洞窟に探検しに行って、
その中で焚き火をするの。
そうすると、近所の方から通報が入って、翌日校長室に呼び出しを食らうのよ(笑)。

皆さんのご実家あたりでは、火遊びするとおねしょするって言う？
あたし火遊びが本当に好きな子だったのよ(笑)。
昔はじーちゃんちの庭の隅でゴミとか焼いてたわけ。
ずーっと火の世話をしていたわ(笑)。

あと五右衛門風呂沸かす時ね。
ジーちゃんちはあたしが5~6歳の頃まで五右衛門風呂だったの。
知ってる？五右衛門風呂。

鉄の風呂釜に水入れて、下から薪をくべて火をたいてお湯を沸かすのよ。
江戸時代みたいでしょ(笑)？
でもあたしは実際それに入っていたわ。

五右衛門風呂って入る時にコツが必要でね。
鉄の風呂釜を直接火であぶるわけだからもちろん鉄の風呂釜は熱くなるわよね。
たぶん、水が入ってるから100度くらいまでしか上がらないのだろうけど、
もちろん素手や素足で触れるわけないわよね。

お湯が湧いたら底に板を浮かべるの。
すのこみたいな。
その上に乗ってその板を沈めながらお湯に浸かるのよ。
少しバランスを崩したら鉄の風呂釜に体が接触して熱！ってなるから、入る時は気をつけてね(笑)！！

ばーちゃんと一緒に巻をくべながらお湯を沸かしたものだわ。
竹に穴開けてストローみたいにしたやつでフーフー吹いて空気を送ってね(笑)。
ほんと日本昔ばなしの絵を想像してもらえればいいと思うわ。
まさにあれよ(笑)。


そんなふうにしてね、田舎での暮らしはなかなか厳しいものなのよ(笑)。
都会暮らしに体がなまった皆さんにはとてもじゃないけど耐えられないと思うわ。

妙にね、自信があるのよ。
サバイバルで生き残れそうな気がするの(笑)

とはいえね、そんな田舎にも近代化の波は届いてきていてね。
防犯意識も芽生えてきて、鍵をかけるようになったし(笑)、
ジーちゃんちですら五右衛門風呂から追い炊きまでできるお風呂にリフォームされたし、
あたし達が泳いでいた川はあの頃のように澄んではいないし、
飛び込んでいた崖もコンクリートで補強されたり、
庭でゴミなんてとても焼けなくなったし、
夜閉まりはするけど、コンビニもできたわ。

あれ、田舎のコンビニ夜閉まるのやめてほしいわよね(笑)


かくして、あたし達田舎っぺはその実力を発揮する場を失ったわけね。
残念だわ。
都会女にあたしの勇姿をぜひ見てもらいたかったのだけれどね。

ビル風に冷えきった心を、薪をたいた炎で、川魚の塩焼きとともに、空腹まで満たすおまけ付きで！温めたかったのにね。

都会女は遠いわね。。。


凛としたヒールのリズムでコンクリートの上を歩くその様に、

あたしは憧れるの。


じゃね。(*´∇`)ﾉ ではでは～