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思いがけずケア
今はお布団の中。
久しぶりに午前中だけぬくぬくのんびりできる日で。なんとなーくそこはかとなく綴ってみたくなったから書いてみる。
ただ、"在る"ことからはじまるといいなぁ
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電車に乗ることが多いんだけど、この前近くにいた女子高生たちの会話にびっくりして。思い出しながらだから正確な内容ではないけれど、
「今のまま勉強してたら人生安泰だよね〜」
「経営学部、医学部、法学部に友達行くんだよね、公認会計士、医者、弁護士。私たちみんなお金持ちじゃん」
「大学入ったらすぐにバイトしよ〜、塾講師とか家庭教師コスパよく稼げていいらしいよ」
「友達みんな東大に行きそうだよね」
・・・のような話をしばらく延々としていた。
まったく悪いことだとは思わないけれど、レール、受験や学歴とか年収、お金、世間体、社会的地位みたいなものに彼女たちがこれから苦しめらるのは悲しいような気もする。
きっと彼女たちは(あんまり好きじゃない概念だけど)偏差値の高い高校に通っていて、親や先生、周りや「社会」の影響を受けて今書いたようなことを話すようになったのかなと思う。人生ってそんなに単純じゃないよなとも感じたし、システムの外に放り込まれたら彼女たちは何を感じとりどうなるのかなと興味も出てきた(?)
知識やシステムの要塞の中にいると安心・安全だと感じるけれど本当にそうなのか?と揺さぶりをかけてみる。あと、そもそもそのシステムを下支えしているものは何なのか?という問いも大切。
斎藤幸平さんの本を読んでからずーっと帝国的生活様式って言葉が頭から離れない。
※帝国的生活様式とは
簡単に言うと人々の暮らしが地球環境や「グローバルサウス」、未来世代からの搾取や略奪のもと成り立っているという考え方。大切なのは私たちの暮らしが何の上に成り立っているのか自覚した上で、じゃあその不合理で不条理な構造をどう変えていくのかって意識すること。システムを変革するのはひとりの意識から。
現代の資本主義には、「外部化」という機能が備わっていると著者は言う。商品を大量に生むことで抱える人的犠牲や、資源の収奪などで起こる環境の荒廃を未来世代に残し、あるいは遠い国で解消し、将来への責任を放棄した現在を、私たちは生きている。
私たちの「帝国的生活様式」は、他国の労働の収奪と、地球資源の搾取によって生まれる負債を「外部化」し、不可視化することで成り立っている。こうしたグローバルに発達した資本主義の犠牲となっている存在が世界地図上の南側に偏っていることを「グローバルサウス」と呼ぶという。
システム依存や知識依存、肩書きや資格依存から解き放たれて、これまで握りしめていたもの手放してみることも大切だと思っています。大事なことが詰まっている文章だと思い、こちらもシェア!↓
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このような時代、「〈知識〉はガラクタだ」と言う、人類学者ティム・インゴルドの言葉は私たちに突き刺さります。インゴルドは、〈知識〉は、それを得た人に「力」を与えるのですが、〈知識〉の要塞に立てこもってしまうと、周りで起きていることに注意を払わなくなってしまうと言います。
それに対して、インゴルドが重視するのが〈知恵〉です。〈知恵〉とは、世界の中に飛び込んで、そこで起きていることに晒される危険を冒すことから開かれてくるもので、それは〈知識〉だけから構成される世界をぐらつかせることになるのだと言います。
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奥野克巳(人類学者)
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またまた電車の中エピソード!
一昨日くらいかな、帰りの電車で僕の目の前で突然大人の男の人がぷち満員電車で倒れました。
「大丈夫ですか!!」と声が自然と出て、身体も思わず勝手に動き出した。ためらわず緊急ボタン?みたいなものを押して(押せてなかったみたいだけど)、倒れたそばに駆け寄り寄り添った。
周りの雰囲気を伝えると、助けたいけど勇気が出なくてもじもじしている女の子がいたり。人が倒れているのにスマホを触ったままの人もいたり。僕が沈黙を破ったから、すこしは場に人の助け合いの感情が生まれた感じもしました。
男の人が意識を取り戻して立とうとするから、「今は立たないでください、大丈夫です。ここに座っていて大丈夫なので」と声をかけて一緒に座っていました。
どうやら貧血持ちの人だったみたいで、今回もその症状とのことでした。僕はもう降りる駅が来たので近くの人に「まだ気をつけないといけない状態なので、よろしくお願いします」と声をかけてちゃんと目を見て頷いてくれた人が3人いたからその人たちを、信じて託すことにして電車を降りた。
周りの視線怖かったよ〜
けど身体が動いてくれて良かった。自分にその感情・感覚があって良かった。
応急処置とか応急手当、緊急時の初期対応についてもっともっと学びたいと思いました。特にこれから海や山など自然に行くことが増えるからそういった場所で必要とされる初歩の医療的なケアについて学びたい!
たまたま最近、個人的に人とのつながりとか贈与の感情、コミュニティとケアとかとか考えていて。
この出来事の前の日まで医療と地域や福祉とふくしについて対話しながら考えるゼミ合宿に参加していたこともあって動けたのもある気がする。他人事じゃないって感じたし、いろいろ考えさせてくれる出来事だった。
電車に乗る時はスマホで連絡返したり、細々としたやることをして過ごすことが多い。けれど最近それにももやもやを感じていて。笑
電車に乗ることがむずかしいひと、辛いひと、様々な背景があって電車という空間が怖いひと(2年前の僕がそうだった)、他にも例えば登山してきて疲れているひととかもいて。そういったことへの配慮とかケアの視点が僕に育っていないなとも感じています。
だから、スマホ手放しキャンペーンでもやってみようかな笑
僕の場合スマホを触りだすとそこの世界(自分とスマホ)に閉ざされてしまうから。
本読んだり、英単語帳眺めたりしながら周りを見渡して辛そうなひとがいないか探ってみること。
pityやfellow feeling (他人の気持ち、苦しみや痛みを自分のもののように感じる心)
↑友達のから引用!
を自分はどこまで感じるのだろう、ひらいていけるのだろう?
人間だけの世界からひらかれたい!抜け出して、逃げ出したい!とも心が叫んでいます。動物のこと、植物のこと、虫やきのこたちのこと、空気のこと、服やお家、空気や土壌のこと。
気づかないあいだにケアしケアされていて。もっともっとわたしをひらいて、滲んで淀んで漂って、地球へとケアを広げていきたい!🌱
世界にはもともとマルチスピーシーズ〈多種〉が生きている!人間中心主義から抜け出したいー!まだまだ葛藤と共に生きています。
社会学者の宮台真司さんはこどもを育てる親に対して「勝ち組になれとかいうなよ!人を幸せにすることで幸せになるこどもを育てよ」と話しています。
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ゼミ合宿メモ!大切なことを伝えてくれるひとがいること、大切にしたいと思います◎
場に対する責任、そこで必要とされるケアへの想像力と引き受け方。"私"も含めて自分に跳ね返ってくる、いく。
自分の立ちふるまいひとつひとつが周りに影響を与えている、与えあっている。
場をほぐしたり。人も場をつくっているから、人をほぐすことで場をほぐす。温める。
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かる~い気持ちで書きはじめたのに3000文字オーバーしてしまうのはやっぱり自分だなぁという感じです。
書くことは癒やすことで、久しぶりに言葉を書けて良かった〜〜
登山したい、する!キャンプしたい、する!
焚き火したい、する!☀️
東南アジアバックパック旅したい、来年かな?
秋の植物たちと仲良くなって押し花もしたいな〜🍁
またね!