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【表現評論】WhitePowder「LAMUNATION!」コアレビュー Part 7 らむねルート②
らむねとデート
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これを読んでいるみなさんはラムネーションのストーリーをもう忘れてしまっているかもしれないが、らむねは希望島B級グルメコンテストに出品する新商品開発に頭を悩ませている。月菜はそんならむねの助けになろうと遊びに行くことを提案する。いったんリフレッシュすればいいアイデアも出てくるだろうということだ。
らむねにとってはデートなのだが、月菜はそんなことを考えていない。単に仲のいい人と遊びに出かけるだけだ。こういう場合に男性はどういう心持ちでいるのが正解なのかわからない。デートであるという共通理解があるかないかはそれほど重要な問題でない気がする。ある発言がプロポーズであるかどうかの方がよほどクリティカルだ。
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月菜とらむねはアウトレットモールをぶらぶらしながら新商品のアイデアを探す。その中でナレーションが世界観を解説してくれるので、以下に紹介する。
ここで、わからない人のために世界観の解説です。
希望島学園の生徒は、入学するときに適性検査を受け、それぞれ適性の高いカテゴリーに配属されます。
ラムネ製造のプロである、らむねちゃんは、製造や工業を司る「製造部」(クリエイターズ)、お料理が得意なレイラちゃんは販売や商業を司る「販売部」(ブローカーズ)、皆を楽しませるアイリスちゃんはイベント運営や観光を司る「歓楽部」(プレゼンターズ)といった具合です。
陽菜ちゃんは学園そのものの運営や管理を行う「管理部」(マネージャーズ)。他でいう生徒会のようなものです。
各部がそれぞれの得意分野を活かし、密接な連動を図る事で効率の良い学園運営、並びに地域の発展向上を担っています。
さて、るなちー君の所属している「執行部」(オフィサーズ)ですが、この部門は少し特殊で、内部情報が全て開示されていません。
ごく一部の選ばれた人間しか所属することが出来ず、他の生徒にはない様々な特権を所有しています。
その代わり、クエスト内容は責任が重く、危険が伴う物すらあるとも聞きます。
さらに、るなちー君の場合はその中でもかなり特殊で、その殆どがブラックボックスになっています。
でも、街が平和なおかげで、出張る事もなく、普段は釣りをしたり、海の家でイカを焼くのが彼の日常です。
彼の焼いたイカは歯が弱い老人や、子供でも食べやすく、香ばしくて美味しいので大変人気です。
部活の強制加入という感じだろうか。でも適性を活かして将来の職業につながるのであればいいのかもしれない。未発掘の適正を見出すことは難しそうではあるが……。
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アイデアを思いついた月菜は、らむねを展望台へ連れてゆく。その頂上でラムネを空に透かしてから飲んでみたらむねはそのおいしさに驚く。そのままいい雰囲気になったらむねは意を決して……。
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らむねの再起
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希望島B級グルメコンテストに落選したらむね。ラムネが飲まれなくなってきた時代において、このコンテストはラムネ復興のよい機会だったのに、参加の夢はかなわなかった。しかしただ指をくわえているわけにはいかない。新商品を開発し、それをなんとか売り出したいと画策した月菜たち。アイリスとレイラの提案で碧海ラムネ工場feat. チェリークラウンダイナーを結成した(アイリス/レイラルートではチェリークラウンダイナーfeat. 碧海ラムネ工場と、順序が逆だったことを思い出そう)。
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共同戦線をがんばろうという景気づけにみなで乾杯することに。ふつうに「かんぱーい」と言おうとして矢先、月菜から某裁判ゲーム風に「待った」がかかる。もっとよい掛け声があるだろうと。ここでらむねは「ラムネーション!」を発案する。
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みんなでラムネーションした後、らむねはその写真をツイッターに投稿する。その写真がなぜか世界中に拡散され、海外でもLamunation!文化が伝播した。かくしてラムネーション!が世界的な文化となったのだ。
エピソード6は本当に何もないので省略します。エピソード7以降ではついに月菜がらむねを異性と意識するようになり、デートします。