蜷川実花展
行ってきました。
本当に凄かったです!
写真を通して色彩の美しさ、被写体の息遣いや空気感、蜷川さんの見ている世界を見ている人にあれだけ強烈に感じさせられるのが凄いです。
特にお父様の蜷川幸雄さんが倒れてから亡くなるまでの日々を撮り、綴ってあるスポットがありましたが、その当時の蜷川実花さんの心情や世界の見え方を私自身が経験しているかのような感覚になりました。
写真の被写体の選択や光の感じ、世界の切り取り方など本当に素晴らしかったです。
私も美容師やヘアメイクアップアーティストとして作品を創り、カメラマンに撮影をしてもらいますが、自分の世界観や作品のコンセプトを伝えていくのは本当に難しい。
やりすぎてもクドくなってしまうし、引きすぎると味気ないものになってしまう。
過去、知り合いには作品を見てもらって
「なにを伝えたいのかわからない」
「井上君の人としての部分が見えてこない」
と言われたこともあります。
noteを初めて1年弱経ちますが、文章で自分の感じていることや考えていることを人に伝えていくことにも難しさを感じますが、
作品、写真を通してそれを伝えていくことはもっと難しいなと感じます。
昔はなんとなくかわいい、なんとなくかっこいいで創っていましたが、
色々な経験をし、色々な人と会い、考えに触れ、
自分のやりたいこと、伝えたいこと、目標、意義などを考えるようになり、伝えようとしていくと難しさを感じていくばかりです。
もっと自分の技術を磨き、思い通りの作品を創り、
感性を磨き、自分の感じていることや考えていることが伝わっていくといいなと思います。
技術だけうまくなっても中身のない作品になってしまうし、
感性だけを磨いても表現したいことを創れない。
向き合い、磨き、高めていくものは数知れません。
毎日を着実にしっかりと生きていきたいものですね。