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Apple Watch Series 7 Hermèsモデルと追加バンド2本購入
HermèsとAppleのコラボが終わらないうちに
Apple Watch Hermès (Series 7)を購入しました。本体、同時発売の革バンド「サーキットH」シリーズ× 3組、保証期間を3年間に伸ばすApple care+の合計で、278,620円也。
2015年4月に初代Apple Watch(Series 0)を購入して以来、1年おきに買い足し・買い替えしてきました。直近ではEditionをメインで使っていて、Hermès モデルに手を出すのは4年ぶりになります。
新旧世代企業コラボの成功例と賞賛され、ファッションアイテムとしてのアップルウォッチの地位を揺るぎないものへと押し上げたApple Watch Hermès。しかし、Apple Watchがまだ今ほど注目されていなかった頃にHermèsにコラボを持ちかけその実現にこぎつけたのは、2019年にAppleを去ったジョナサン・アイブの功績によるものだということは、あまり知られてない事実です。
「Apple Watch Hermes」はAppleのデザインチーフであるジョナサン・アイブ氏とエルメスのアーティスティック・ディレクターであるピエール・アレクシ・デュマ氏がパリで昼食をしている際に、実現が決定しました
ジョナサン・アイブとApple Watch。この組み合わせを聞いて思い浮かべるのは、彼のトップデザイナーとしての「純白のホワイト」へのこだわりが生んだ、Apple Watch Edition ホワイトセラミックモデルの存在です。
歴代Apple Watchの中でも最も強烈なアイデンティティを持つあの白い筐体は、アイブのこだわりによってコストを度外視して製造され、彼の退任とともに廃版となり、いまや大変なプレミア価格がついています。
Apple Watchをデザインし、Hermèsとのコラボを実現させた文字通りの生みの親ジョナサン・アイブがAppleを去って2年半。ホワイトセラミックモデルが惜しまれつつ廃版になったように、Hermèsモデルが近い将来廃版となっても、不思議ではありません。
いつまでもあると思うなHermèsモデル。なんとなくですが、次期Series 8あたりが最期のHermès モデルになるかもという予感がしています。
Hermès製革バンドの希少性が煽る争奪戦
Apple Watchの選びかたは、大きく2つの流派に分かれています。
・多機能・実用性を求める派
・ファッション性を求める派
軽量・リーズナブルなアルミモデル・Nikeモデルを選ぶユーザーは前者、それに対し重く・割高なHermèsモデルを買うユーザーは間違いなく後者でしょう。
そうした傾向と相まって、Hermèsが特別に製造するApple Watch用の「革バンド」の争奪戦も、年々ヒートアップし続けています。
革バンド部はHermès自身がハンドメイドで製造を手がけていることもあり(箱には「Assembled in France」の表示)、バンドが壊れた場合はAppleサポートは手を出せないなど、別物扱いされています。
供給量も限られており、Series 5ぐらいから他のモデルと比較して争奪戦が一層激しくなりました。今回も多くが今も「売り切れ」「現在注文できません」と表示されており、入荷するたび即日完売を繰り返しているようです。
そんな中私が購入した今回のSeries 7向けバンド「サーキットH」シリーズは、
・ビスキュイ/ブルー・エレクトリック
・ルージュH/黒
・黒/ブルー・エレクトリック
の3色展開で販売。直前まで、どの色を選ぶか迷っていた私も、この争奪戦に煽られて、ひと思いに3色とも大人買いしてしまうという愚行に打って出ました。
Hermèsのバンドを選んだところで、Apple Watchが好きなユーザーを除いては他人からそうと気付かれることは滅多になく、ほぼ自己満足の世界です。
けれど、時計のバンドは常時自分の肌に触れ、かつ常時自分の視界に入るものだけに、一度Hermèsクオリティを知ってしまうと、サードパーティやApple製の革バンドには戻れなくなります。
Apple Watchで「寿命を買う」
Hermèsモデルに限らず、Apple Watchはバージョンアップのたびにその価格が引き上げられてきました。それでも継続して買われるのは、ヘルスケア機能の強化によるところが大きいでしょう。そして今回のSeries 7では、そのセンサーの感度や反応スピードが上がっている確かな使用感が感じられます。
ファッション性優先の若者にとっては、ヘルスケアの強化で値上げされてもありがたみを感じられないかもしれませんが、四十を過ぎた私は今年ある事件に遭遇し、以降その価値を身をもって体感しています。
ある平日の昼下がり、机に座って静かに仕事をしていただけにもかかわらず、Apple Watchから異常な心拍数の上昇を知らせるアラートが出たのです。私のヘルスケアアプリには、今もしっかりとその日の心拍の履歴が残っています。
これまでそうした既往症もなく、心拍など言われなければ気にしたこともなかったのですが、気付けば確かに妙に鼓動が早くなっていたのです。そこから数時間、Apple Watchを使って脈拍をモニタリングしていると、一向に下がる気配がないどころか、120、そして140を超える上昇を続けていきます。呼吸もだんだんと荒くなっていきました。
これはやばいかもしれない、と床に横になるも心拍は引き続き100を下回らず、横になったまま救急に電話を入れ、そこから案内いただいた医療機関のお世話になりました。
その後の通院期間中もなんとか仕事を続けながら、Apple Watchが昼夜問わず自動で継続的に心拍・呼吸・血中酸素濃度等を計測してくれ、しかもグラフ化までしてくれるおかげで、医療機関に正確な経過報告ができ、幸いにもしばらくかかって無事回復に至りました。Apple Watchには感謝しかありません。
全ての病が感知できるわけではないにせよ、自覚できないような身体のトラブルやその端緒を発見できるApple Watchのようなスマートデバイスは、高齢化が進む現代ではますます重要になっていくでしょう。
時間を計測し生活を効率化するために生まれ、その後ファッションアイテムへと変化した時計は、いまやお金と引き換えに寿命という名の残り時間を増やすためのツールへと進化しつつあります。
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