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広っ子米

 高原町立広原小学校の毎年恒例となっている田植の季節がやってきた。
植えるお米は”もち米” 写真は、2018年の風景

 我が子らが通う前から行っており、自分たちが小学生の時はやっていなかったと思うが・・・記憶が定かではない。

 田植えは、小学5年生の単元にあり、通常ならば教科書やデジタル素材などで学ぶのだろうが、広原小は保護者も地域の方々も手伝いながら行う行事になっている。しかし、2020年から規模を縮小して実施。コロナの影響などを鑑みながら全学年で行ったりするのだが、経験できない子どもたちからすると恵まれているかもしれない。

 小学校では、植える→刈る→売る→餅にする→おねっこたっこ(どんと焼き)の流れで行うのが通例であったが、私がPTA会長となる前の年に女性の校長先生になってから食中毒が怖いからと全学年で餅つきをする行事自体が無くなった。保護者の中にも田植も餅つきもしたことがない方々もいるので、親子で学べる素晴らしい機会なのだが、大変もったいない。
 餅つきは、羽釜でもち米を蒸し、杵と臼とで餅を作る。この一連の流れも親子で学べる機会を失ってしまった。

広っ子の田植には、広原営農組合が善意で、耕運〜刈り取りまで適宜バックアップしながら、PTAの事業部と言う組織でサポートに当たっている。私もオペレーターとして従事。
ミニ情報
①田植えの場所は、善意に貸していただいて使用している。(現在では地主さんがお亡くなりになっているがそのまま継続させていただいている)
②稲刈りは、一部分を子どもたちが鎌で刈り、千刃漕ぎや足踏み脱穀機など昔の機器機材を活用して脱穀している。
③田植えや稲刈りの補助として、広原営農組合が全面的にバックアップしている。
④苗や乾燥などは、JA小林が無償提供していただいている。
⑤精米されたもち米を、2kg程度に袋に詰め、地域の方々や高原町役場などで販売している。

 写真の掲載は出来ないが、泥遊びを含め、子どもたちの生き生きとした表情や卒業記念(アルバム用)に田圃にダイブするなどした楽しみの機会が年々減っていること、子どもたちの記憶に残る行事が減っている問題は親子共々成長と学びの機会を失っていると大変残念である。
 食の大切さを含め、農家の苦労や実るお米の神秘と感謝がより多くの子どもたちに伝わり学び体験されることを切に願う。
 高原町には4校の小学校があるが、2校のみ行っていると聞く。町内のすべての子どもたちが学びの機会が得られるように協力したいとこの数年間思っているが、広原小学校の手伝いだけは今年で10年目少しでも長く手伝っていきたいが、統廃合計画がある高原町は、今後どうなることだろうか?

高原町に住み暮らす子ども達は、壮大な自然環境の中で、農作業を含め、体験・経験変出来る事は地域の協力を頂きながら、沢山遊んで、学んでして大人になって欲しいと切に願う

未来の国を担う若者の為に

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