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   てっぺんハゲおやじ               音楽フェスの沼にハマる 膝まで⑤

このSNSの情報なんだけどさ~        中国の武漢って所で集団肺炎って どうなの?

         息子とその相棒say  幕張メッセ物販行列にて

ある日の無茶ぶり話

「札幌のすすきので研修会の後、飲み会あるから参加しない?」
と内地(北海道以外の本州など表す方言)に住む仲間からお誘い。

これは典型的な内地の人々がやっちゃう「ズレ」である。
内地の人々は全然悪くないのです。一般的な県内と道内は違うのだ。
北海道は想像以上になまらでかいのだ。
そこに距離的な「ズレ」がある。

僕が住むオホーツクから蝦夷地の首都「札幌」までの距離は約300km。
このスケールは東京~名古屋の距離である。
僕はたまに内地の人に対して、この距離(スケール)をネタで話す事が多いが、いまいち、いやまったく理解されない。

結局、説明が面倒なので、内地の仲間には「2次会には行けます」と答え、早退して16時に車を爆走させて、4時間後の20時から2次会合流。

「おー来たよく来た。改めてかんぱーい」
「えっ、16時に出たの?4時間?300km?」

と北海道のデカさと僕のフットワークの軽さを再認識して頂き、このネタを「蝦夷地の手土産」として内地に帰ってもらう。道民サービス精神強めおっさんなのである。なんていう話。

このように北海道はなまらビッグで、その心臓部は札幌一択。我らの札幌。ナウいい札幌。アイドル中のアイドル札幌。みんな大好き札幌。
地方民ははるばる札幌に遊びに行き、そして札幌に憧れる。夢の都市札幌。
更に言うと、地方ヤングは札幌の高校や専門学校、大学に憧れる。夢の札幌学生生活。(東京ラブの例外あり)

札幌強めの話だが、おかわり的に 我が息子の話をちょっとだけ記す。

御多分に漏れず、息子も「甲子園に出る」という大儀を発動、15歳で我が家から300km先の札幌某私立高校にて夢の学生生活を手に入れた・・・

が、憧れと現実の「ズレ」を体験することになる。

地方の高校で過ごせばそれなりに活躍できたはずなのに、道内の選りすぐりが集う私立野球部では苦戦の連続だった。
当初は本人も札幌生活への選択には後悔があったらしい。
しかし、若いうちに大海を知ることは利点であったようで、心身ともに成長し、充実した高校生活と素晴らしい仲間を得ることができた。めでたし。
その1人が同じ寮で生活してバッテリーを組んでいた相棒の「こうちゃん」である。

3年生夏で部活も終わり、エスカレーターで系列大学への進学が決まって、卒業式まであと数か月というマッタリした時期に、僕は「青天の霹靂」を曇りの夜空に札幌に向けて電話で落としたのだった。
要約すると・・・

①今、大阪のホテルだが、神のお告げレベルの出来事あり
②それで、頭が堅い君の父は突然ライブに行く決心をした
③年末、幕張のカウントダウンジャパン(CDJ)丸1日間参加したい
④初めてで1人では絶対無理 無理なのよ~
⑤一生のおねがい、付き合ってほしい
⑥チケット3枚取れそうなので友達1人オッケー(親にも連絡する)

この連絡後、息子はすぐさまこうちゃんの部屋に駆け込んで息子が言った。
      
   

俺のおやじが壊れた!「年末フェスに行こう」って!


「お前のおやじって春の壮行会の時、おまえと親子漫才したあのおやじ?」

「そう、あのてっぺんハゲおやじ。お前の親にも連絡して許可とるぞって」

「おまえのおやじ、おもろいよなー、ライブ初挑戦に息子を道ずれとは」

           

「どーする のるか?」

「・・・そだね、のるべ!」
「このあとの大イベントは卒業式ぐらいだしね、楽しむか年末フェス!」
うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!

彼らのこの軽いノリのおかげで僕は「沼に浸かる1歩」となり、とてもありがたいノリとなった。ありがたし。

実はこのノリ、僕だけの1歩にとどまらず、息子の相方「こうちゃん」にとっても大きな大きな1歩となった。
なぜなら「こうちゃん」はこの後、これきっかけでライブにどっぷりはまってしまい、数々のライブに足を運ぶようになった。
その際に出会ったアーチストの「Vaundy」生ライブで雷級の衝撃を受けた。
で、驚くことに、現在、なんと、大学休学しカナダで音楽修行しているのだ!!!。(ほんとうに良かったのかな?このノリ??)
結局、僕だけでなく、本当にいろんな意味で、神のお告げレベルの出来事になってしまったのだ。

話は戻して、なんやかんやで2019年の年末、幕張にフェスに繰り出すことになった2人なのだが、最後の衝撃的「ズレ」が待ち受けている。

2020年の3月、彼らにとって当たり前に開催されるはずの大事な「卒業式」が中止となってしまうのだった。
そして、この「ズレ」は入学式さらに新大学生活までズレにズレまくるのである。
我々人類は、例のやつ そう あの闇の中に突入するのであった(つづく)




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