マジのガチの飯テロ映画
映画館でビビりながら楽しめました。
予告の不穏な空気そのままに、レストランや出てくる料理が何やら不穏で、、、
某アーニャはピーナッツが好きらしいですが、アニャは一体何が好きなのか。
本作、ネタバレ見ると中盤からの展開が楽しめなくなるかと思いますのでご注意を。
以下、ネタバレ全開で感想書いていきます。
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「お前らわかった気になってんじゃねえよ!」
「ズブの素人がわかったようにごちゃごちゃ言ってんじゃねぇ!」
「そんな事言えるほどお前ら健全な人生歩んでないだろうが!」
「だから全員俺と一緒に死ね!」
これが映画のストーリーほぼ全てです。
シンプルなのに展開が読めずとてもハラハラ出来て楽しかったです。
作中に出てくるお客さんたちが料理を本当に楽しもうとしていないんですよね。
スマホ撮影、見栄、仕事のトラブル、店行ったこと自慢のため嫌々来てる、自称美食家が仕事のため、などなど。
作中の、
「料理を食べないでください。味わってください。」
というシェフのセリフ。
序盤から忠告していたにも関わらず、客の多くは料理を“食べてる”だけ。
“味わって”はいない。
それにブチぎれたシェフと共に迎えるラスト。
最高です。
登場人物の中で唯一料理を楽しんだアニャ様。
料理を楽しんだからこそ、味わったからこそ、無事に帰る事が出来たというオチなのかなと思います。
船上でチーズバーガー食べるアニャ様カッコ良すぎましたね。
作中では料理に対する批評に焦点があたっていましたが、広義的に捉えれば映画にも同じ事が言える気がします。
運ばれてくる料理の癖がすごく、「なんだその料理」と思いながら観ていたのですが、そういった姿勢や意見も、あのような“怪物”を生み出す事に繋がるのかもしれません。
不意に誰かを傷つけるかもしれないので気を付けないといけないですね。
音の使い方も良かったです。
終始流れている不協和音。
狂ったかのように聞こえてくる“Yes chef”。
そしてなんと言ってもあの1拍の拍手。
まじで体に悪いからやめて欲しかった。回数も多いし。
不意になる大きな音が苦手な自分としては辛かったです。。。
この音が緊張の糸が緩みそうなタイミングで鳴り、緊張感を持続させる役割を果たしていたと思います。
この辺りの表現は上手だし好きでした。
ただ、物語が薄いと言えば薄いのかも、と感じました。
伏線の様なものが結構張り巡らされているけど回収はしない。
タバコ、燻製所、離れの小屋、最初から店にいる老婆、換気窓から見える羽、などなど
これは回収してくれるんでしょマーク・マイロッドさん!、と思っていたのに割とサラッと流してしまうのでその点は少し残念でした。
その謎をアニャ様が解明して、ラストチーズバーガー食って終わり!という爽快なラストを思い描いていたので少々物足りない気もしました。
この辺りは元から描く気なかったのかもしれませんが。
とりあえず孤島にある料理屋さんには行かないようにしたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
ゆるーく更新していきますので今後ともよろしくお願いいたします。
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