写真を読む日々#5
いろいろと前に進むために、一人暮らし先に戻り、物事を整理している。
時間があるときに大学図書館にいっては、写真集を手にとって読んでいる。
大学図書館は様々な本が充実していてとても良い。
また雑多に読んだものを振り返る。
小泉定弘「小泉定弘短編写真集 time&space」
東京都内やその近郊の風土や身近な風景を撮り続けている写真家らしい。
モノクロ写真中心で、スカイツリー建築前後(1991年と2011年)の周辺風景やビル建築の定点観測のような写真から、写真の記録性や過去性を強く感じる。
特に印象に残ったのは、「連写カルディア ビューン」という「連写カメラ」を用いた作品。正直なところ「連写カメラとは???」となったけど、「フィルムのひとコマの中に強引に連続写真を詰め込んでしまう」カメラのことだった。デジタルカメラになれきっているので、昔のフィルムカメラは面白いと感じる。
その連写カメラによってカメラの視点を移動させながら、空間を移動させながら景色を広く捉えた写真が掲載されている。なんだか説明しづらい。
普段、景色を見ている人間の目をアナログにしたような不思議な感じ。
吉村朗「吉村朗写真集 : AKIRA YOSHIMURA WORKS」
社会的・歴史的背景を投影したような写真が多かった。
韓国の風景を写した写真には、韓国の歴史や日本との歴史的な関わりを踏まえているようだった。
ただただ難しい。写真があれていたり、ぶれていたり、ぼけていたり、不安を感じるような写真が多かった。読んでいる側に、どう思うのか、どう感じるのか、問いかけられているようなそんな感じ。もう一度、読みたい。
エドワード・スタイケン「人間家族」
世界各国の人間の誕生から死までの写真を集めた写真集。
様々な撮影者の視点から、先ほどの共通のテーマで写真が集められている。
文化や環境は違えど、人間として生きること、生活すること、恋すること、基本的な営みというのはどこに行っても変わらないのだなと感じる。
生きることについて考えさせられるようなそんな感じだった。
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