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ええい、ままよ!出たとこ勝負!!!【自分で借地権売却までやってみた③借地売却契約編】
こんにちは。たくちゃんです。
前回の【借地権売却までやってみた②検討編】から借地権買い取り業者に売却案と地主による買い戻し案持って仲介不動産業者へ行くことに。
はっきり言って不安でした。
百戦錬磨の仲介不動産業者(地主)と素人が対等な交渉ができるのだろうかと…
どうなることやら…
今回はほぼ日記ですが、借地権売却契約に至るまでを私の例で紹介します。
ひとりひとり状況は違うと思いますが参考になれば幸いです。
全文無料で読めます!!
【自分で借地権売却までやってみた③借地権売却契約編】からわかること
引き渡し日の決め方
借地人(祖父)とのマメな意思疎通が重要
金額は欲張らない
【自分で借地権売却までやってみた】シリーズ紹介
このシリーズ全編は、すべて実体験を元に書いています。
借地の場合だけでは無く、家屋の解体や滅失登記といった
皆さんが人生で一度は経験するかもしれない出来事についてなので、お役に立つ部分があれば幸いです。
シリーズ通して見て頂けるとモチベーションになりますので、是非目を通してみてください!
それでは、本編です。
仲介不動産業者との話し合い
借地権買い取り業者への売却案
初手は借地権買い取り業者案を提案しました。
細かな諸条件は詰めなければならないが、まずは地主さんの許可をお願いします!と。
感触は余り良くなかった。
安く買い叩かれるリスクが高いですと。
勿論事前に相談はしていたので、ここまでは想定内の回答でしたが‥
なんと
きっぱりと「それは地主が望まない!」と言われてしまった。
聞くと、血縁者での相続なら別だが知らない第三者に譲渡は認められない!とのこと。
いや、わかってるなら最初から言ってほしかった。。
3ヶ月という期間を無駄にしたこともあり、この時点で絶望してしまいました。
結論却下ですので、もしこの案で進めたら泥沼覚悟ですね。
というのも却下でも進めることも可能なようですが、私はしなかったので気になる方はDYORでお願いします。
地主による買い戻し案
前段のやりとりから買い戻し案も無理だと思っていました。
すると地主に買い戻してもらうのはどうでしょうかと逆に提案頂きました。
出来過ぎた流れで困惑しましたが話を聞くことに。
問題なければ買い戻し案でいこう!
金額交渉
【借地権売却までやってみた②検討編】で自力計算した金額とどれだけ違うか、違った場合の根拠がポイントとなるはずだが果たして‥
提示された金額を見て驚いた。
想定とかなり近い額だったのだ。
おそらくこの額なら買い戻して頂けるだろうとのことでした。
この時点で地主側ではなく、中立に立って提案してくれていると思え心が楽になりました。
細かい部分は後に交渉するとして、ざっくりとした金額に関しては合意で きそうなので良い打ち合わせができました。
当たって砕けろで望みましたが、悪くない結果に着地できそうです。
一度持ち帰り祖父と話す事に!
借地人の了承
以下を祖父と決めて双方納得の上契約しなければいけませんが、感情的な話し合いとなってしまい、難航しました。
・買い戻し案及び買い戻し金の了承
・更地にして引き渡す日をいつにするか
・解体業者選定
買い戻し案及び買い戻し金の了承
提示された金額を伝えると激昂されました。
「俺を騙す気か!詐欺師が!ふざけるな!
あの家を一億(金額は例です)で買ってくれる人もいるんだぞ!」
まさかこのようなセリフを身内に言われる日が来るとは…
銀座ならまだしも、この地域で荒れ果てた築50年の建物かつ借地なのにその価値があるはずがない。
それこそ騙されてるじゃん。
本当に買ってくれるバカがいるなら喜んで売りたいくらいだが…
正論を飲み込み、地主さんは他人に売る気は無いよ?土地の価値はこれくらいで、この値段なら買い戻してくれるよ?って日を改め何度も話し合ううちに納得してくれるようになった。
本音は売りたくないのは重々わかっている。
引き渡し日について
本人の意向を尊重して決めたいのだが、ここでも難航する。
「焦らすな、焦らすな」と一向に話は進まない。
しっかりと寄り添い何がしたいのと要望を聞く。
部屋の整理がしたいと。
整理できるほど自由に体が動かせないのは、部屋の荒れ具合から分かる。
祖父の体力も考慮し、家に連れていけるのは精々週一。
気が済むまで見てもらうのに3ヶ月+バッファ3ヶ月で計半年を提案し、なんとか合意しました。
解体業者選定
家の解体については更地にしなければならない都合上必須のミッションだ。
バッファの3ヶ月の中でなんとかと考えていたのだが…
「は?解体工事が必要?聞いてないし、もったいねーなぁ。」
ここでも愚痴のオンパレードでした。
もちろん何度も説明している。更地にするという言葉だけ聞こえておらず話になりませんでした。暴言が止まらず一旦全ての話が白紙になりました。
機嫌の良い時を狙って何度も話し合いをして、なんとか全てに納得してもらいました。1ヶ月以上はかかりました。
そのなかで、以前利用したことのある地元の解体業者を使って欲しいと言われました。
いきなり1社で決めるのは危ないと判断し、見積もりをとる1社とすることを約束しました。
ある程度買い戻し金額が決まっている以上、手残りを左右するもっとも重要な事項は解体工事費用です。実際こんなに差が出るのかと驚愕しました。
次回は【自分で借地権売却までやってみた④解体工事編】となります。
借地権買い戻し契約
決め事を終え、祖父と仲介不動産業者へ。
これで最後だからわからないことは何でも相手方に聞いてね!と事前に言っていたのだが、全てのことに対して「問題ないです。」と答えていた。
本当に大丈夫か?と不安になりながらも驚くほどスムーズに契約は完了しました。
持ち物について
印鑑、銀行口座、身分証明書で問題ありませんでした。
買い戻し金額について
出来るだけ高くを望んで交渉したが、昔の契約のままということもあり祖父に有利な状況で支払いをしてきたので金額アップは難しいとのことでした。
欲をかいてもよくないので、諦めました。
それでも当初のざっくり金額+αにはなったので、満足です。
引き渡し日について
部屋の整理+解体工事+滅失登記で半年後を引き渡し日に提案しました。
問題なさそうと言うことですんなり受理されました。
振り返り・反省
正直嫌な思いもいっぱいし、勝手にしろと喧嘩にもなっています。
思い入れのある家を解体するのだから、ナイーブになるのは当たり前。
普段からマメに話し合わないといけなかったと反省しました。
契約に至るまでにも祖父の体調が悪くなる、不動産業者に行くまでに披露で意識が飛び救急のお世話になるなんでこともありました。
注意なのが、認知症等で正常な状態でなくなると成人後見人を選出して以降進めなければならなくなると言うことです。
当たって砕けろでうまく着地できましたが、借地は地主次第なので最悪解体工事費を負担するだけして借地を返却ということにもなりかねません。
諦めずあらゆる可能性を模索したほうが良いです。
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