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できることばかりやっているとやりたいことを見失ってしまう

できることをすることは大切だ。でも、できることが必ずしもやりたいことかというとそうではないし、できないからこそ、できるようになるために挑戦する。
そして、それが人生の中で最も面白いことだったりもする。

いま、自分のキャパシティ、会社の能力としてそれはできる。でも、それをやると他のことはできなくなる。人も会社もキャパには限度があるのだ。時間も有限だ。それなのにできるからと言って、出来ることばかりをやろうとすると、やりたいことができなくなってしまう。

生活を、企業を存続させるために僕たちはできることを日々やり続けている。本当にやりたいことは脇に置いておいて。本当はやりたいことをやる時間を増やしたいはずなのに、できること、目の前のことばかりを優先してしまう。

そんな日々の繰り返しをみているなぜか悲しくなる。自分にしかできないことをやるべきはずなのに、みんなができることばかりをやって、自分にしかできない本当に大切なことを忘れてしまっているからだ。

その姿は見ていてとても悲しいし、それが当たり前になってしまっていること自体がとても切ない。それで人生が終わってしまったら、その人は「自分はいったい今回の人生で何をしてきたのだろうか?」と思うかもしれない。

挑戦せずに終わってしまったことをどう感じるだろうか。たしかに挑戦することは失敗をともなう。でも、やったことは後悔はしない。やらなかったことに後悔は訪れるのだ。それを経験的にみんな知っている。
でも、目の前のできることがばかりをみている。みんなそんな風に世界をみていること自体がなんだか悲しい。

使命を忘れてしまった企業、個人はなんだかとても切ない。使命がわからなく苦しんでいる人の方が愛らしく感じる。あの時の気持ちを忘れないでほしい。目の前ににんじんがぶら下がっていようが、そんなものには目もくれずに好きなことをやっていたことを思い出してほしい。

人生も、企業も有限だ。日々食べないと人は生きてはいけないし、お金がなければ企業は続かない。でも、命をかけるべきことはなんだろうか。
人も企業もいつかはなくなるもの。その時に何が大切なのだろうか。

やりたいことをやること。それができる人が増えること。そんな世の中が僕はいいなと思う。

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