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不合理さを体系的に扱って生きる道を見つける
論理的で理屈が通っているのは良いことだが、それだけをとことん追求しても限界がある。
生きて仕事して生活しているとどうしたって理屈の通らないことがあれこれ発生する。
その不合理さを体系的に扱って生きる道を見つけられるようにするという勉強をした。
お笑いやユーモアの分野で不合理さを利用する試みはあるが、組織を運営する、仕事を成し遂げる、生きて生活する中で出くわしたり発生する不合理を体系的に利用して解決策をみつけるという試みは人類の歴史上はじめてのことだと言う。
確かに、こんなことを勉強したことははじめてだった。
僕の前にときどきトラブルを抱えた人が現れる。
「もう死んでしまいたい。試験にもう3回落ちた。ホームから飛び降りそうになる。どうしてくれるんだ。」
とこの前は僕に向かって言ってきた人がいた。
どうしてくれると言われたところで実際それはあなたの責任だからと言ってしまえばそれまでで別に間違ってはいない。でもそれを言ったところで何も解決しないし電車を止めるようなことはしてほしくない。
昔だったら僕はこの状況にイライラしたり動揺したりしてただろうけど、この不合理なよくわからない状況を淡々と処理した。最後は彼女はすみませんでしたありがとうございました。これからがんばりますと言ってきてそれ以降問題は起きていない。
不合理さについての知識を得て、不合理なことを不合理なものとしてそのまま受け取れるようになり、余計なトラブルの発生を防げている。