4−4−2ゾーンディフェンス~ボールを中心とした守備~
こんにちは!
昨日はV・ファーレン長崎のアカデミーダイレクター松田浩さんのオンライン講習会に参加させていただきました!
内容は4-4-2のゾーンディフェンスについてです。
僕なりにまとめたのでぜひ読んでみてください!
なぜ記事にしようと思ったか。
今回参加させていただいた事により、貴重なインプットの時間になりました!
ゾーンディフェンスについての講習会という事で自分の中でゾーンディフェンスとは何ぞやということも整理する事ができました!
今回はその学んだ事をアウトプットし、参加できなかった人のための参考になってほしいと思い記事にしました!情報の共有ですね!😁
サッカーの本質
(目的)ゴールする/ゴールへ向かう ⇨ (手段)ダイレクト
(目的)ボールを失わない ⇨ (手段)ポゼッション
(目的)ボールを奪う ⇨ (手段)プレッシング
(目的)ゴールを守る ⇨ (手段) リトリート
サッカーには目的があって、それを実行する手段があります。
その手段の中にはいろんな手段があるわけです。現代でのトレンドから僕の知らないようなことまで。
しかし、これら手段は良い悪い、正解不正解で語れるものではありません。
なぜかというと、その日その時でいろんな事にイレギュラーが起こることもあるからです。
そこに必要なのが戦術的柔軟性です。
天候やピッチの状況によって戦術変更できるような準備が必要となってきます。
これらのサッカーの本質(原理原則)を育成年代で身につける必要があるのです。
その為には日常が重要です。常に世界基準を意識する事。最後は指導者次第だ。という事を始めに松田さんよりお話がありました。
ゾーンディフェンス -ボールを中心とした守備-
ここから今日の本題に入っていきましょう。
ゾーンディフェンスとは何かを紹介する前に、「ゾーン」の対立軸にある「マンツーマンディフェンス」について簡単に紹介します。
マンツーマンディフェンスは相手の配置に応じてマークをする事です。
マンツーマンは相手の配置に影響を受ける事となります。
下の画像をご覧下さい。
マンツーマンの場合、相手(青)がボールを受けに行く動きに対して(赤)もマークについていく事になる。そうすると、元々いた場所に広大なスペースが生まれる事になる。
相手の配置によって自分達のポジションを決めなければいけなくなります。
これがマンツーマンディフェンスです。
ではゾーンディフェンスはと言うと、相手の配置にほぼ影響を受けません。
なぜかと言うとボールを中心に守備のオーガナイズを組むからです。
下の図をご覧下さい。
ボールを中心にポジションを組む事で相手の配置に影響を受けていません。
それぞれがボールを中心にポジションが取れているからこそボールと相手(青)を繋いだ線上に(赤)を配置できています。(左のボランチ(赤)はもう1歩左に位置 ※編集ミスです。ご了承ください。)
1人の守備範囲が直径5メートルの範囲だとしたら十分相手のグランダーのパスをカットできる距離感です。相手に残されたパスコースは横か後ろになります。
一見逆サイドの(青)2人がフリーに見えます。
しかしパサーから距離があるので長いボールになります。そのパスに関してはまたボールの動きに応じて(赤)の全体がスライドして対応します。
中への浮き球パスも同じです。これに関しては後ほど紹介します。
以上、これがゾーンディフェンスです。
ゾーンディフェンスのポジションは、「①まず、ボールの位置、②そして、味方の位置、③最後に、相手の位置」※大前提としてゴールの位置は動かない。
ボールに対してコンパクトな陣形を構築する事。
その時に重要なのが『ボール周辺の雲行き』です。
ボール周辺の雲行き=どこにボールが出てくるのかなどの予測。
3ラインの任務と役割
3ラインとは4-4-2のDF,MF,FWの3つのラインのことです。
縦と横をコンパクトに(20×20くらい)、チャレンジ&カバーを繰り返し、ドリブルやパスでの突破を許さない事が求められます。
浮き球パスに対してはプレスバックの意識を持つ事が必須です。
最後に常に良いファーストディフェンダーであれ!
【第1線】(FWライン)
・CBからのパスコースを限定する⇨通されたらプレスバック!
・一旦サイドを限定したら、サイドチェンジを阻止する。
・コンパクトな陣形の形成に寄与!
【第2線】(MFライン)
・SHはプレスのスターティングゾーンに入ったらプレス開始。
⇨守備のスイッチを入れる!
・門を閉じる、横ズレ⇨グラウンダーパスを通させない!⇨通されたらプレスバック!
【第3線】(DFライン)
・背後のスペースのケア⇨GKとの連携
・浮き球に対してのチャレンジとチェック
・前を向かせない!⇨第2線とサンド。
・ラインコントロールでコンパクトな陣形を保つ
・シュートブロック・情報の発信基地となる。
と言うようにそれぞれのラインに任務と役割がある。
重要なのは全体が役割を理解して動く事です。
〔良い守備〕とは対面の相手だけでなく、11人と対峙していると感じさせる守備です。 (ボール保持者vs 11人)
なぜ4-4-2なのか
4-4-2はDF4人、MF4人、FW2人がフラットに並んだ形です。
このフォーメーションはお互いの距離感に優れ、コレクティブなサッカーが実現しやすい配置となっています。
また2人のFWがいる事で同サイドに追い込みやすくもなってきますし、相手が2人のCBでボール保持する事に対して同数で対応できると考えることもできます。
下の図、3-4-2-1の場合はどうでしょう?
恐らく両WBが下がって5バックになる事が主流となっています。
そうすると開いてくるのはWBの前のスペースです。そのスペースにボールが入った場合、WBがスライドして結局4人のDFラインを形成すると思います。
そうした場合スライドする時間があるので相手にも時間を与えてしまう事になるのです。スライドで結局4-4-2になるのであれば最初から4-4-2で守備した方がいいという事です。(下図)
4-2-3-1という、トップ下を付けたフォーメーションを使うチームも多くあります。そういったチームでも守備時は2トップで守備する事が多いです。
マンチェスター・Cは基本フォーメーション4-3-3ですが守備時はIHの一角を一列上げて4-4-2で守備することもあります。
この様に守備時に4-4-2と言った配置にするチームも多いです。
もちろんゾーンディフェンスを落とし込むのは容易ではありません。それだけ奥が深く、一人一人にタスクが与えられ全体として実行しなければなりません。
しかしこれがハマればそう簡単に大崩れはしないでしょう!
まとめ
今回は4-4-2ゾーンディフェンスについてお話ししました!
ゾーンディフェンスで重要な事は、11人が同じ絵を描き、役割・任務に沿ってポジショナルなプレーをする事です。
そうする事で相手の配置に影響なく、主導権を持った集団での守備ができます。
集団での守備をする事で力で劣る相手にも臆する事なく戦えるのです。
いい守備とは対面の選手だけでなく11人と対峙していると思わせる事です。
また『ボール周辺の雲行き』がゾーンでは重要です。
オフの間の準備、相手の動作、ボールが移動する時間など多くの情報収集が必要です。その情報収集があってこそ初めて判断につながります。
だから「見る、認知」が非常に大事にされているのです。
最後に
今回は『4-4-2ゾーンディフェンス~ボールを中心とした守備~』についてお話ししました。
最後まで読んでくださった方々ありがとうございました。
これを読んだ事で何か参考にしていただけたら嬉しいです!
僕自身も松田さんの講習会に参加させてもらった事でゾーンディフェンスについて整理する事ができました。本当に貴重な経験をさせてもらったと思っています!
開催してくださった長崎県サッカー協会様、V・ファーレン長崎様には本当に感謝しております。
日本サッカーの発展のために日々精進してまいります!💪
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