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心不全治療におけるにおけるパラドックス

今回は心不全治療(特に心臓リハビリ)における”パラドックス”についてまとめていきたいと思います。

パラドックス(paradox)とは、正しそうに見える前提と、妥当に見える推論から、受け入れがたい結論が得られる事を指す言葉である。逆説、背理、逆理とも言われる。
引用: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Obesity paradox(肥満逆説)

健常者における高いBMI(体格指数)は心不全のリスク因子と報告されています。¹ また、肥満まで至らない過体重やウエスト周囲長の増大も心不全発症リスクであると報告されており²、心不全の発症を抑制するためには、適正体重を維持する必要があることは明白です。

しかしその一方で、心不全患者においては、BMIが高い程予後が良好であるとも報告されています。³ これを”Obesity paradox”と呼んでおり、これまで数多くの先行研究で支持されてきました。

では、なぜBMIが高い心不全患者さまは予後が良いのでしょうか?

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