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アルバルク今シーズンの見どころをご紹介!

                                                 今シーズンのBリーグが間もなく始まります。
アルバルクが代々木にホームを戻して3年目。
その間に東京オリンピック、映画スラムダンク公開、ワールドカップ、映画BELEIVE公開、そしてパリオリンピックとバスケ熱がどんどん盛り上がるのと同じくしてアルバルクもアドHC就任から3年目を迎えて、一緒にアルバルクを応援する新しいお仲間がたくさん増えていることを実感しています。

そこで、シーズン開幕を前に9月に入って始まっているプレシーズンマッチ広島戦、長崎戦を見た雑感からアルバルクの昨シーズンと今シーズンの違いがどんなところにありそうなのか。古参のアルバルカーズさんにも新しめのアルバルカーズさんにも他チームブースターの方にも観戦の見どころをご紹介したいと思います。

ロスター継続路線。アドHC3年目の真価


親愛なるアルバルカーズ諸氏はすでにご存じのとおり今期のアルバルクのロスターは日本代表吉井選手と闘将橋本選手が移籍して、SFのポジションに越谷から菊地祥平選手、PGに千葉Jから大倉颯太選手が加わりました。
ベテランメンター枠に祥平さんお帰りなさい!若手有望枠に颯太くんいらっしゃいです。


そして、それ以外は皆さん継続なのです。基本はアドHCバスケを継続発展を指針とすることになり、アドバスケで優勝を目指します。


もちろん昨シーズンのアルバルクはレギュラーシーズン48勝12敗、勝率8割。リーグ全体で宇都宮に次いで2位の戦績を残しました。
CSでは琉球に1勝2敗(しかも2試合とも1点差での敗戦)で敗れてベスト8に終わりましたが、アルバルクが素晴らしいチームであったことは間違いありません。


では、実はどのようなチームだったのでしょう?


簡単に言えばディフェンスが堅く失点が少なく(平均失点70点/2位)
オフェンスはしっかりハーフコートバスケットを組んで強いリバウンド(OR13.3本/5位、TR40.2本/6位)でセカンドチャンスポイント(SCP)と併せてペイントの得点(PITP/39.23点)をコツコツと取っていくチーム。
といって良いでしょう。


もう少し具体的に言えば、アルバルクは得点全体に対するペイントの得点の割合(%PTSPIT)が48.3%(半分近く)あります。一方で宇都宮36.5%、三遠は36.8%ですので、その突出した傾向はよくわかります。


一方でアルバルクは3Pをあまり打ちません。1試合平均 7.8本(20位)/22.9本(23位)です。逆に宇都宮は3Pをたくさん打ちます 11.8本(1位)/32.2本1位)です。


そして、アルバルクの得点に対する3Pの得点の割合(%PTS3PT)は28.7%でした。宇都宮はとても高い43.3%、三遠は37.4%です。


ただし、アルバルクは3Pシュートの確率が悪くて打たないわけではないのです。アルバルクのショット確率は34%(8位)ありますので確率は上位です。因みに宇都宮の3Pの確率は36.6%(3位)です。

アルバルクショットチャート(確率)
ペイント中央の試投数が多く確率を上げたい


アルバルクショット分布
ペイント中央が多く3Pは多くない
確率の高いゴール下を増やしたい


ところが、ペイントの得点の割合が高いのにFTも含めたアルバルクのシュートの確率(TS%)が55.5%で3Pの割合が多い三遠の57.6%や宇都宮の57.2%と比べるとやや低いのはペイント内のショットがフローターなどタフなショットが多いということと3Pが少ないので得点効率の低さが浮き彫りになります。


さらにアルバルクの特徴を言えば、オフェンスではHO(ハンドオフ)やPNR(ピック&ロール)を連続して行うモーションオフェンスをハーフコートバスケットの主軸にしているので24秒近く使うことが多く、1試合のペース(攻撃回数)が遅くなります。(アルバルク69.7回、宇都宮69.9回、三遠75.2回)


つまり、昨シーズンとても良い成績を出したアルバルクですが、課題を上げるとすれば3Pの試投数と確率のアップ。ペイント、特に確率の高いゴール下の得点の増加。試合のペースアップ、つまりトランジションと速攻。
この3点だと思われます。


どうなる今シーズンのアルバルク


ここで9月7日(土)、8日(日)に武蔵野の森スポーツプラザで行われた広島戦、長崎戦を観戦した雑感と「おおう!今シーズンは違うじゃない」と思ったところを紹介しておきたいと思います。


9/7(土) 広島戦 98-50 
1Q 29-  7  2Q 30-21  
3Q 17-10  4Q 22-12 

チャンピオンチーム広島がまだ整っていないためか圧勝でした。
その中でも昨シーズン見なかったオフェンス、スクリーンを高い位置から斜めに2枚置くスタガードスクリーン(ダブルフィスト)を多用していました。

これは琉球がよく使っていたオフェンスです。
アルバルクでは左トップから1番テーブス、福沢が5番サイズ(グダ)4番ロシターを並べてドライブして5番サイズがダイブ、4番ロシターがフレア(ポップ)してハイローポジションを取りながらPNRを掛けるセットでした。 
効いてました。

①テーブス②安藤③ザック④ロシター⑤グダ
4Q 残り8:42  81-40
ダブルフィスト スペインピック


また、この日大倉颯太の初の3Pを演出したのは第3Q 残り3分5秒のフレックスオフェンスでした。
大倉の菊池へのクロススクリーンからサイズのピンダウンを使ってフリーを作るクレバーな大倉らしい得点です。 

①大倉②小酒部③菊地④平岩⑤サイズ
第4Q残り3:05  
フレックス 
第4Q残り2:58   大倉3P  93-45


そして、平岩のフローターが決まったのはうれしかったです。今シーズンの玄ちゃんは違います!
第3Q 残り2分安藤とのDHO→リピックからショートロールした平岩がロシターばりのフローターを決めました。

①福沢②安藤③菊地④平岩⑤サイズ
第3Q残り2:00  
平岩と安藤DHO
平岩リピック→ショートロール
安藤ポケットパス
平岩フローター 74-34


9/8(日) 長崎戦 76-62
1Q 14-19  2Q 24-22  
3Q 19-  9  4Q 19-12

第1Q長崎は強かったです。アルバルクは形を作ってもショットが外れまくり0-9のランを許し残り4分13秒小酒部の3Pが入るまで得点がありませんでした。(3-9) テーブスがバックコートのフリースローラインから放ったロングシュートが入って5点差ビハインドで第1Qを終えましたが、ペースは長崎でした。


第2Qに入ってアルバルクは 
残り9:31平岩のSTからテーブス→サイズ FB 
残り8:59サイズのDR→テーブス→キックアウト メインデル3Pエンドワン 
残り7:40ロシターST→安藤FB エンドワン
残り7:04安藤DR→テーブス FB
残り2:16大倉ST→ザック FB
このクォーター5本の速攻で一気にアルバルクのペースに引き込みました。

この日は少なくとも7本17点のFBPがあったはずです。(スタッツが出でいないのでまちがっているかもしれません。)


これです。今シーズンのアルバルクの一番の違いを感じるところです。
DRやSTからのトランジションはとても意識しているように感じました。


速攻によりペイントの得点確率を上げてポゼッション数があがり、さらにメインデル、安藤、福沢、テーブス、大倉と、もともと3Pが上手な選手の3P精度が上がっていけば、ナビ、富樫の千葉Jも吉井、ヌワバの三遠、斎藤、エサトン名古屋D、比江島、ニュービル宇都宮、遺恨の琉球、島根などなど、怖くないのです。(ほんとは怖い)


てなことで、今シーズンもアルバルカーズの皆様としっかり応援していきたいと思っております。よろしくお願いします。 

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