【レポート】Takram|オンラインポートフォリオレビュー UI & Graphic Design
こんにちは、Takramの相樂です。先日、オンラインにて初めてのポートフォリオレビュー (UI & Graphic Design編)を開催しました。
短い応募期間だったにも関わらず、国内外を問わずたくさんの方々にご応募いただきました。ありがとうございます。
今回は各回1名の参加者とTakramメンバーでのディスカッションというクローズドでの開催だったため、多くのみなさんとお話しすることができませんでしたが、イベントを通してポートフォリオ作りのヒントがいくつか見つかったので、ぜひみなさんと共有できればと思います。
イベントの振り返りや、参加者の皆さまからいただいた質問の補足については、Takram Castでもお話ししています。ぜひ、noteと合わせてお楽しみください。
ポートフォリオレビューの実施方法 📝
イベントは以下の流れで実施しました。
1時間という限られた時間での開催のため、参加者の皆さまが「このイベントに期待すること」「ポートフォリオのどんなポイントについてディスカッションしたいか」を最初にお聞きし、その要点をメインにディスカッションを行いました。
イベントから見えたポートフォリオ作りのヒントや、ディスカッション内で共通して挙がったトピックを抜粋してご紹介します。
1. はじめに:ポートフォリオの目的を定める
・誰に何を伝えるためのポートフォリオなのかを最初に整理する
・サービス/会社紹介だけの内容になってしまわないように意識する
いざ「ポートフォリオを作るぞ!」という際に、いきなり作り始めるのではなく、上記2点を意識しておくとその後の作業がぐんとスムーズになります。
2. 自己紹介
・何をしてきたのか、一番の強みは何なのかをわかりやすく伝える
3. プロジェクト紹介
IとWeを意識する
・チーム構成、その中で自分自身が担当した範囲・役割を明確に記載する
スキルと表現の幅を伝える
・スキルにはハードとソフトの両方が含まれる
・プロジェクトマネージメントやコミュニケーションなど、ソフト面のスキルも記載してあると、一緒にプロジェクトに入る際にどんな役割を担ってもらえるのかイメージが掴みやすい
・インハウスの場合はどうしても表現の幅のバリエーションが見せづらくなるため、副業や個人ワークなどのプロジェクトを載せることで表現の幅を伝えることができる
アウトプットはプロセスとセットで
・どんな思考/表現のプロセスで問題を解決したかを伝える
・最終的なアウトプットだけでなく、プロトタイプやラフ案が記載されていると思考の幅を読み取るヒントになる
4. ポートフォリオも作品
・ポートフォリオそのものが違和感なく見られることも重要
・全体の構成に過不足はないか
・情報量、画像と説明文のバランスは適切か
・メディアやツールの長所・短所を理解して効果的に使用する
皆さまからいただいた質問
参加者の皆さまからいただいた質問も、一部ご紹介します。
1. TakramのUIデザイナーに求められること
・まずはUIデザイナーとしての専門性を持っていること
・その道のプロフェッショナルでありながら、領域を越境していける人
・学習意欲の高い人
・不確実性を楽しめる人
2. メンバー自身が感じている、Takramの強みは何か
・多様なジャンルのものづくりができる人がいる
・課題を解決するための手段が、Takramメンバー(プロジェクトメンバー)のスキルによって限定されない
・戦略〜制作を分断せず、チーム内で最後まで並行して進められる
💭💭💭
イベントを終えて
参加者の皆さまとのディスカッションを通して、ポートフォリオを見る際の観点やTakramで大切にしている価値観をメンバー内でも改めて言語化することができました。この観点は企業や職種によっても変化するものだと思います。どのような職種においても、自分の中で「ポートフォリオの作者」と「それを見る人(この場合は採用担当者など)」の振り子を行き来しながら、目的を意識して制作することで、次のアクションのヒントが見えてくるのかもしれません。また、リモート化などによるコミュニケーションスタイルの変化によってポートフォリオの作り方や伝え方も変わってくるのだろうと感じました。(私も今回の学びを経て、改めてポートフォリオを見直しはじめました👩💻)
この記事が、皆さまにとってもポートフォリオ制作のヒントになれば幸いです。ご応募・ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!
それではまた、イベント等でお会いできるのを楽しみにしています 👋
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