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後ろ向きの読書
別の場所で投稿したブログを再編集して投稿しています。
最近、森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」を読んだ。同期が、森見登美彦が好きだと言っていたので前々から興味を持っていたのだけど、とても面白かった。がっつりハマって、「太陽の塔」や「美女と竹林」をその日のうちに読んじゃった。もっと味わいながら読めばよかったな。食べ物でいったら暴飲暴食だよ。この場合暴読?
調べてみると、「夜は短し歩けよ乙女」の作中に登場した「偽電気ブラン」というお酒、どうやら実際に飲めるらしく、20歳になったら飲みに行ってみようと思ってる。とても美味しそうな描写がされていたので楽しみ。
今年の春休みは実家に帰って本棚にある本をすべて読み返していた。一度読んだことがある本のため、内容はわかっていて安心して読むことができる。
既読の本を読み返すと「あ〜、これあったあった」という過去の自分との会話の時間が生まれる。こういった新しい知見を得るという読書の意義とは反対側にあるこの読書を、恐山さんは「後ろ向きの読書」と呼んでいた。
買い直す人もいる pic.twitter.com/E2qYL7tCRG
— ダ・ダ・恐山 (@d_d_osorezan) November 30, 2022
もちろん、未読の本を読む「前向きの読書」の楽しさも筆舌に尽くしがたい。脳内の興奮とか幸福感とかを司る物質がダバダバ溢れ出ている感じ。この言い方だとほぼ麻薬だな。
次は同期がおすすめしてくれていた「四畳半神話大系」を読もうと思っている。モラトリアム謳歌中に許される限りたくさんの本を読みたい。夏のしっとり湿ったこの空気は、前向きの読書にぴったりだと思う。
今日はこの辺で。それでは!