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イタ客温度

摂氏零度の世界で始まる

人間の限界に迫る時間

長時間の運転を余儀なくされ

ぼくはハンドルを握る

己が年齢を垣間見た時

悟った

対策用のグッズが必要だ

一日は長い様で短い様で

とほほのほ

夕方に全貌が見える

全身を走り回る赤いやつ

赤血球という

必須アイテムとして常備

いつもより少なくて焦る

夜まで持つだろうか

お客様が手を挙げている

猛スピードで逆走した

小鳥のような唇で進む

怒りの化身が迫る

こちらはこちらで考えがある

ターボライターを着火させ

宇宙に飛び出す勢いで飛んだ

遥か彼方から聞こえる怒声

土星に到着したぼくには聞こえない

イタ客には対策がある

目をビー玉にする

心は琥珀にするのだ

透き通った色には勝てない

ハイハイを始めた覚えたあの日

聖人君主を誓い

汚れていった

相手と同等に立つ必要はない

こちらにも選ぶ権利はある

さらなる猛獣が立ちはだかる

ため息をつく間もなく

怒りの眼で

バックミラーを睨んだ


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