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【インタビューレポート】子どもへの適切なお小遣いのあげ方は? ~Mさん家族のお手伝い習慣~

皆さん、こんにちは!
子どものお小遣いは、どのような形で、またどのくらいの金額を渡していらっしゃいますか。

お小遣いのあげ方は様々ありますが、
大きく分けて①定額制、②都度制、③報酬制、④なし、に分けられます。
定額制:週や月単位の定額のお小遣い(年単位の例もお聞きしたことがあります!)
都度制:お子さんからお小遣いが欲しいと要望があったときに都度渡す
報酬制:お手伝いややるべきことに対する報酬として渡す
なし:必要最低限のお金を渡す、または子どもがアルバイトをする

皆さんはこの内一つか、二つ以上を組み合わせているのではないかと思います。

このようにお小遣いのあげ方はタイミングや金額を含めれば実に多様です。
それは、家族の価値観や生活環境、子どもの性格などによって、変わってくるからだと思っています。
もちろん、お小遣いのあげ方に、「正解」は無いと思います。
しかし、お小遣いは子どもに取って一番身近な「お金」であるので、お小遣いを手段の一つとして上手く活用をすれば、将来お金に困らないように子どもが成長するのではないかと思っています。
親と子どもの不自由が生じない範囲で、家族のコミュニケーションが増えるような方法だと良いですよね。
今回はお小遣いのあげ方の一つの例として、インタビューをさせていただいたMさん家族のお小遣い事情をご紹介します。


Mさん家族のプロフィール

祖母、母(30代)、父(Mさん, 30代)、娘(9歳)と息子(7歳)の五人暮らし。神奈川県に在住されています。

Mさん家族のお小遣いのあげ方

Mさん家族では、お手伝いに対する報酬制(③報酬制)を選択しています。
(娘さんは1年以上前から、息子さんは最近始めました)。

  • お小遣いの対象:報酬が発生する「お手伝い」は、お風呂掃除や、洗濯物を運ぶこと、靴洗い等々です(下図参照)。

  • 運用プロセス:お手伝いが終わった際に、お子さんがMさんに報告(娘さんはLINEで報告)をし、それをもとに、Mさんがエクセルに登録し、管理しています。毎月の月末に全ての合計金額を算出して、お小遣いの額が決まるそうです。

  • お手伝いの報酬:個々のお手伝いができた際の報酬は、原則として「人のためになるものは高めに、自分のためのものは低め」の基準で設定をしています。また、他の視点として「家族から見てやってくれて嬉しいものほど高く」、「難易度が高いものほど高く」なるように金額を考えているそうです。

  • お小遣いをあげるタイミング:月末に締めて合算した報酬額を、お小遣いとして翌月の25日にまとめてお渡しされています。大人の社会を疑似的に体験できるようにとのことです。

実際に管理をされているエクセルです。
バイトとなると、子どもも楽しくできそうですね。

報酬制でのお小遣いの現状は?

お小遣いを報酬制にすると、「親子共に上手く続けることができるのか」、「お金が発生しないと、お手伝いを含む『人を助ける行為』をやらなくなってしまうのではないか」という不安が出てくるかもしれません(少なくとも私はそう思いました)。
Mさん家族はどうでしょうか。

  • お小遣いの金額について:月額で娘さんは1,500円~2,500円、息子さんは500円~1,500円程度となっています。

  • 子どもからの反応欲しいものがあるときにはお小遣いが必要で、お小遣いを得るためには人から感謝されることをやらなければいけないと理解し実践しているそうです。また、「お手伝いの金額が安いからやりたくない」と子どもたちが言うことがあるそうですが、その際はMさんは、その金額に見合わない理由をきちんと説明させたうえで、金額改定をするなど、家族のコミュニケーションを密に取る工夫をされています。

  • 困っている人を無償で助けることについて:家族が実際に困っているとき(例えば料理や洗濯)には子どもたちは自ら進んでお手伝いをしたり、助けることができているそうです。テレビでコロナのニュースを見て、困っている人に寄付をしたいと、子どもが言ったことも、Mさんは印象的だったそうです。
    こういった人を助けることは、できるときにできる範囲でやった方が良いと、Mさんは普段から子どもたちとお話をしているそうで、その結果かは不明ですが、冒頭にあげたような、報酬制のお小遣いに対する不安は現在感じていないようです。

Mさんのお小遣いのあげ方への思い

Mさんは幼少期の頃から、家庭内でのお手伝いを通してお金について学んでいたようです。そのため、お子さんにもお金について学んでほしく、さらに、大人になったときにお金に困ってほしくないという思いがあるそうです。
そういった背景から、お金の仕組みやスキルを、頭が柔軟な内に身に着けさせたいと考え、お手伝い制を導入しています。
Mさんは「お金はツールの一つ。お金だけに囚われてほしくない。大事なことは自分の目標を持ち、そのためにどのように稼いで、どのように使うのか。」という考えを持っており、お子さんにもそのように伝えています。

最後に(袴田の感想)

子どもが楽しくお手伝いをして、それにより人に感謝をされ、お小遣いをもらうことができるというプロセスは、子どもがお金の有難みが分かりかつ継続して続けられる大変素晴らしいものだと思いました。
お手伝いの金額も家族から見た嬉しさの程度で変えているのは、人から感謝されることが第一で、その報酬としてお金が発生することを表しているのだと思います。大人の社会を子どものときから経験をできているので、お金について意識的になるのではないでしょうか。
そして、Mさんは子どもの自主性を第一に考えており、何か問題(お手伝いの金額低い等)があるときは一緒に話し合って解決しようと試みるなど、家族でのコミュニケーションを円滑にしていることに感銘を受けました。そのためには子どもの意思を尊重する姿勢が重要だと思いました。

その他、子どものお金の使い方や貯め方についてもお話を色々とお伺いしました。しかし、一つの記事にまとめるとすると、盛り沢山になってしまうので今日はこの辺で失礼させてください!

(Mさん、色々と聞いてしまいましたがお忙しい中最後までご親切に対応いただきありがとうございました。)

最後まで読んでいただきありがとうございました!
引き続き子どもとお金に関するアンケートを行っておりますので、是非ご回答いただけますと幸いです↓↓↓(5分で終わります!!)


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