有機化学のエステルと油脂について! アウトプット勉強シリーズ その13
こんにちは、サァモンです。よろしくお願いします。
昨日、塾でテストを受けたんですけど、有機化学のエステルと油脂の部分がボロボロだったんですよ……。
なので自身のアウトプットも兼ねてまとめようかなと思います。
では、早速行ってみましょう。
エステル
エステルとは
エステルとは、エステル結合をもつ脂肪族炭化水素のことですね。
エステル結合とは COO となる結合の事を言います。
また、脂肪族とはなにか? ということについては以下の記事にまとめてありますので、よければご覧ください。
エステル化について
エステル化とはオキシ酸とアルコールの反応によって、エステルと水が出来る反応の事を言います。
オキシ酸とは酸素を持つ酸のことです。
つまりH+を相手に与えることができる物質(ブレンステッドローリーの定義より)のことですね。
けん化
喧嘩じゃないですよ? 殴り合いはしませんからね?
けん化とは、エステルを強塩基の物質と一緒に加熱させ、カルボン酸の塩とアルコールを生成する反応のことを言います。
カルボン酸とはカルボキシ基(COOH)を持つ物質のことです。
エステル化ではアルコールを材料にしてエステルを生み出し、けん化ではエステルを材料にしてアルコールを生み出すんですね。
ここを関連付けて覚えると覚えやすそうです。
油脂
油脂とは
油脂とはエステルの一種です。
高級脂肪酸とグリセリンから生成することができるんです。
そして高級脂肪酸とは C10 以上の脂肪酸の事を言い、
グリセリンは C3H5(OH)3 で表される物質のことを言います。
2つの脂肪酸
脂肪酸には2つの種類が存在します。
それは飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸です。
この2つの違いは、脂肪酸内に二重結合が存在しているかどうかになります。
また、それぞれの一般式は……
飽和脂肪酸……CnH2n+1COOH
不飽和脂肪酸……CnH2n+1-2mCOOH(m は二重結合の個数)
となります。
油脂の分類
皆さんはこの2つの区別ができますか?
脂肪
脂肪油
名前は似ていますが、中身はまるっきり違っているんです。
それぞれの違いを見ていきましょう。
脂肪……飽和脂肪酸を多く含む。常温で固体。
脂肪油……不飽和脂肪酸を多く含む。常温で液体。
この通り全く違います。
常温での状態もそうですし、構成している脂肪酸の種類も違うんですよ。
せっけん
日常でおなじみの石鹸です。
これは油脂を水酸化ナトリウムでけん化することによって出来るんです。
そのため化学式はこうなります。
セッケン……RCOONa
このとおり、セッケンはカルボン酸の塩なんですね。
けん化はエステル(油脂を含む)と強塩基との反応によってカルボン酸の塩とアルコールが出来ることですので、理にかなっています。
以上がエステルと油脂の纏めとなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
分かりにくいところや誤字脱字があれば、教えていただけると幸いです。
それでは、またどこかでお会いしましょう。
ありがとうございました。