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読んだ、知った、行った

人類と気候の10万年史(中川毅著)を読みました。

地球の温暖化が問題になって久しいですが、この本を読んで、新たな視点から気候について考えを深めることができました。

地球の気候は地球の公転軌道に影響されており、そのときの軌道に合わせて平均気温が変化するとのこと。

人類と気候の10万年史(中川毅著)より引用

二酸化炭素による温室効果ガスが地球温暖化の主要原因だと思っていましたが、人間による影響が及ばないこんな大きな要因もあったとは。
技術の発達により、以前よりも詳細に気候予測が可能になったとはいえ、完全には把握できないのは、健康や株式市場と同じくくりという指摘は面白かった。以下引用します。

株式市場はたくさんの経済要素、消費者など複雑な相互作用を持ち、景気という平均的な状態の影響下にも置かれると同時に、災害や政治的意思などの外的要因にもさらされる。
すなわち気候システムと同じく、人間の体も同様に多くの器官が相互に作用する一方、機嫌や体調といった平均的な状態からもフィードバックを受けている。 気候や社会、ストレス、食べ物などの外的要因にも状態を左右される。その意味では人体も株式市場や気候システムと同じ原理を共有している。それらは普段、定常状態と呼ぶべき安定層あるいは周期層にある。 例えば、株価の上昇傾向は一定期間であれば持続することが期待される。身体は健康に目覚める可能性が高い。だがそのような平和の状態が永遠に落ち続かないことも、私たちは経験的に知っている。

人類と気候の10万年史


そしてこの本でも紹介されている水月湖について興味がわき、先日実際に福井県の年縞博物館へ行ってきました。

入り口より。奥の長い建物が博物館


スライドで水月湖の簡単な紹介ビデオを見てから二階へ上がります。

長い廊下


2階に上がると長い廊下が伸びていて、水月湖の縞模様が7万年分、ステンドグラスに展示されています(サムネイル写真参照)。
人間の歴史の何と短いこと!教科書で習った歴史は数歩分歩いたらで終わってしまいます。

単調な縞模様が続いているようにみえますが、目視で見る限りでも、過去にあった大山の噴火のような大きな変化は確認できます。

縞模様を確認した後裏側に回ると、その時々の展示物があり、こちらもとても興味深かった。

博物館から外の景色 右手がはす川 写真奥が三方湖(水月湖はさらに奥みたい)

三方五湖もぐるっと回りたかったのですが、寒くてもう日も暮れてたし、断念しました。

実際に本を読んで、その土地にでかけたのははじめてでした。当たり前だけど、実際見てみると知識も深まりますね。確実に記憶には定着するし。
館内にはボランティアガイドが何人かおられて、随時説明していただきました。
お土産ショップの品揃えは少なかったので、そこは残念でしたが、博物館のパンフレットは購入しました。またゆっくり読もうっと。

今後も本から興味を得たものは、可能な限り足を運んで実際に見てみたいと思います。

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