メメント・モリ
Audibleにて聞きました。
タイトルの『死』という言葉に、聞いて気分が重くなるのは嫌だと躊躇しましたが、聴了しました。
予想に反して笑ってしまうところもあり、全然重苦しい話ではなく、聞いて良かったと思えました。
身近に死を感じる事がほとんどないからこそ、死を恐れているのですね。
ベストな死に方を求めると逆に苦しくなるので、ベターな死に方を模索するにはいい本です。
以下感想です。
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読書感想☆人はどう死ぬのか
あるパプアニューギニア の医師の言葉。
『人が死ぬ時は、歯が抜けたり目が見えなくなったり、足が立てなくなったりする時だ』
医療の発達した国は、人は歯が抜けたら入れ歯、目が見えなくなったら人工レンズ…そうやって、死を必要以上に恐れ、先延ばしにする。
筆者が外国の病院で勤務した経験から得た、各国の死についての捉え方が参考になったし、国内の在宅医療の実態も知ることができた。
昔より身近に死を感じなくなったことで、死に対する準備からも逃げていると気づいた。
生き物は生まれてきたなら確実に死ぬのだけれど、それは忘れがち。
ところどころ笑える箇所もあり、死はユーモアをも含む、やり直しの効かない最後のイベント。ベターな死に方を模索しつつ、他人を思いやって親切にできるようベストな生き方で毎日過ごしたいですね。