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〜映画ひとくちレビュー〜 大怪獣のあとしまつ

急に死んだ怪獣の死体をどうやって処理するの?
という、かなり面白そうな題材の映画なのだが、ネット上ではなかなかの酷評が目立つ本作。

未曾有の出来事に国家がどのように立ち向かうのか?という、「シン・ゴジラ」っぽいものを期待して観に行くと、期待を大きく裏切られるのは間違いないだろう。

だって、監督があの三木聡さんですよ?笑

そりゃ、真面目な映画なワケないじゃない笑

僕は三木聡監督作品は「インスタント沼」「イン・ザ・プール」「図鑑に載ってない虫」など、学生の時に割と観ていて三木聡さんの荒唐無稽で下品なギャグ目白押しの作風を知っていて、その上で映画を観に行ったのだった。
本作も過去作に負けず劣らず、おふざけ要素満載のシュールコメディになっていて、たしかに万人ウケするような映画ではないと思う。

誤解のないように言っておくと、僕は三木聡監督作品が好きだが、別にこの面白さをわからないからと言って世間の酷評を否定するつもりはない。そりゃ面白くないと思えば面白くないだろう。

最近の三木聡監督作品は観ていなかったが、学生の頃に観ていた作品から感じた三木聡監督の印象は「アングラなシュールコメディの監督」といったところ。
僕個人としては、三木聡監督作品を観ることは、隠れて好みに偏りのある下品なエロ本を見ているようなかんじで、個人的にはあんまり公に出てきてはいけない人だと思っていた。

最近の「音量を上げろタコ!」(未鑑賞)などは明らかにコメディだとわかる作品なんだけど、今回は「シン・ゴジラ」との既視感があったり、コメディだとわかりにくい題材だったのが、三木聡という人を知らない人を置いてけぼりにしてしまった原因なのだと思う。

あと、ついでにもう一つ言わせてもらうと、
妙に社会風刺的な笑いがところどころあったのだけど、そこが三木聡監督らしくないなぁと思い、僕がこの映画を酷評するなら逆にその点である。
気になったのはそこぐらいで、「あの三木聡監督なんだから」と思えば、鑑賞中、映画の中で何が起こったって問題無いのである笑

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