魔法の独学と演習が癖になるゲーム『Noita』【ゲーム感想】
たここは最近「Noita」という、2Dアクションローグライクにめちゃハマっているので、紹介と遊んだ感想を書いていきます。
Noitaって?
2Dアクションローグライクゲーム
Noitaは、「2Dアクション」と「ローグライク」の2ジャンルをかけ合わせたゲーム。全てがドットで表現されていて、雰囲気はさながらひと昔のゲームみたいです。ゲームが始まると、魔法の杖と瓶だけを持たされた主人公を動かせるようになります。一度きりの命で、どこまでも続く、未知にあふれた洞窟の最奥部を目指します。
ピクセルごとの物理演算
この世界はピクセルごとに物理演算がされています。現実のように、火は燃えやすいものへと燃え広がっていき、地面は爆発するとえぐれて、水は重力に従って流れていきます。プレイヤーが使う魔法も物理演算に則っています。現実に忠実な世界で放つ魔法は、あたかもそこに存在しているかのようです。
魔法の杖をカスタマイズ
洞窟の中には魔法の杖が落ちていることがあります。杖には「中身の魔法」「同時に放てる魔法の数」「連射速度」など、数々のパラメータがあるので、全く同じ性能の杖を拾えることはまずありません。杖に設定する魔法は自分で入れ替えできるので、より強い性能の杖に、あり合わせの魔法を詰め込んで、敵を撃退できる杖を作り出しましょう。
たくさんの魔法やアイテム、敵や物語、探索要素
Noitaの世界には、422種類の魔法、184種類の敵、106種類の強化が存在します。これは膨大な数で、何十周もプレイしているたここでも、呪文については50%ほどしか発見できていません。魔法や敵に限らず、Noitaの世界には巨大な地下洞窟の他に、ピラミットや雪山などのダンジョンが多数存在します。広大な世界を探索するにつれて、隠された神話のパーツが明らかになっていきます。
ここが面白い!
好奇心がくすぐられる、大量の未知!
Noitaの世界はマジで奥深いです。
どれだけ遊んでも、分からない事や知らない事が無限に出てきます。
洞窟を進んでいると、見たことのない魔法が売られていたり、知らない敵に遭遇したり、理解できない物理現象や仕様が発生したりします。すると、「なんだこれ?!」「詳しく知りたい!」と、忘れかけていた好奇心が刺激されます。先を急ぐことが最優先だと分かってはいるのですが、どうしても気になってしまうのです。
よく分からない魔法を杖に入れて実験してみたり、攻撃せずに敵の行動を近くで観察してみたり、起こった現象を再現できないか試してみたり。大抵の場合、体が吹き飛んだり、ボコボコにされたり、事故にあったりしてゲームオーバーになります。
ですが、そういった試行錯誤は、思いがけない発見をもたらし、経験と知識をプレイヤーに与えてくれます。結果、「これは危ない魔法だから使い方に気をつけないと」「げっ、あの敵は...近寄らないでおこう...」「このポーションでダメージを無効にできるから...」と、プレイヤーは有利にNoita世界を探検できるようになります。
たくさんの事を知れば知るほど、目に見えて先に進めるようになるので、プレイヤーは率先して色々なことを試してしまうのです。Noitaはプレイヤーの好奇心に応えてくれる教科書みたいなゲームです。
超高難易度!ムズすぎ!
このゲーム、めちゃくちゃ難しいです。
10層近くある洞窟の最深部にたどり着ければ一応はクリアなのですが、初プレイでは1層を攻略するのも難しいです。ゲームオーバーせずにクリアを目指すのは不可能だと思います。おとなしくNoitaの洗礼を受けましょう。
まず、敵が強いです。
序盤の敵とは思えないほどの連射速度で攻撃を放ってきたと思えば、なんと偏差撃ちもしてきます。ここまで強いと、中で誰かが操作してるんじゃないかと思えてきます。深い場所に行けば行くほど、敵の強さは指数関数的に強くなっていくので、序盤の杖だと全く太刀打ちできなくなります。
次に、体力が回復しません。
一度減った体力は、層を突破するまで回復することはありません。回復手段はあることにはあるのですが、ゲームの仕様を突いた裏技じみたものであることが多いです。ただでさえ強い敵をやり過ごして、体力管理に気をつけていたとしても、足元の爆弾に気が付かず、命が消し飛ぶなんてことも。よくあります。あるあるです。
極めつけは即死します。
羊になったと思ったらワンパンされたり、テレポートした先がマグマの中だったり、瓦礫に押しつぶされたり。目の前の敵や罠に対処しながらも、事故死の可能性を考えて慎重に行動することによって、Noita世界で安全な旅を送ることができます。それでも避けられない死はありますが...。
このように、異常な難易度設定がされているNoitaですが、何回も挑戦していると確実に層を進めるようになります。今まで来たことのなかった場所に辿り着けたときの達成感は凄まじいものがありますよ。
無限にある魔法の組み合わせ!
Noita世界には、なんと422種類の魔法があります。これらの魔法を組み合わせて敵を倒せる杖を作るのですが、これがめちゃくちゃ楽しい。
手に入る魔法は遊ぶたびに変わり、大抵の場合はかなり偏るので、あり合わせの魔法で杖を作ることになります。
「今持っている魔法をどう組み合わせたら、この段階で一番強くて使いやすい杖を作れるのか」という試行錯誤がとても癖になります。杖の作成がどれだけうまくいったかが、探索の快適さに直結するので、プレイヤーは喜んで魔法を入れ替えして、試し撃ちしたりします。...何十分も。
また、全ての魔法には、弾速、ダメージ、角度、連射速度、跳ね返るか、属性などの細かい仕様が詰め込まれているので、どの魔法をメインに杖を作るかによって、アクションの仕方がガラッと変わります。
1発が重いショットガン魔法を使った杖であれば、なるべく敵に近づいて、放ったら逃げる戦法を取りますし、壁を貫通できるレーザー魔法を使った杖であれば、なるべく視野を広げ、壁を挟んで敵に攻撃を仕掛けたりします。強い杖を作るだけでなく、その都度、どう使うかまで考える必要があることが、魔法の数だけでは語れない奥深さをゲームにもたらしています。
まとめ
広大な世界、大量の魔法と敵、ピクセル毎の物理演算。これらがランダムに組み合わさって、他のゲームにはない濃厚で予測不可能な体験をもたらしてくれる。
チュートリアルのない、分からないことだらけの世界がプレイヤーの好奇心に応えてくれる。
とても質の高い、超高難易度ローグライク。
みんなもNoitaで未知を解明する楽しさを味わおう!
以上、このゲームが原因で落単しかけた限界大学生のたここからでした。
次回をお楽しみに!