橋本治と巨人の星・最終回
かつて広告批評という雑誌があった。その名のとおりさまざまなメディアにあらわれるさまざまな形の広告について紹介したり批評したり、という形をとりながら、毎月の特集は文化・社会・政治などなど極めて刺激的なトピックをあつかう、充実した雑誌であった。そしてこの雑誌の巻頭で毎回社会時評・文化時評を数ページにわたって書き続けていたのが、ほかならぬ橋本治であった。広告批評の顔といっても過言ではなかった。
橋本が死去した際、この雑誌の中心人物であった天野氏・島森氏などがすでに鬼籍に入っていたた