地獄さ行くんだで 蟹工船
秋田県生まれのプロレタリア作家:小林多喜二による、戦前の日本の労働実体をリアルに描いた名著「蟹工船」を読了。
明治維新から始まった急速な工業化により、貧富の差が著しく拡大していた戦前の日本。いわゆる「成金」と呼ばれた資本家たちが、労働者を安く買い叩き、過酷な労働に従事させることで暴利を貪っていた様子がまざまざと描かれる。
働き方改革が浸透し労働環境の改善が細部にまで行き渡りはじめた昨今の日本に比べると、ブラック企業なんて言葉が生易しく感じるほどの劣悪な労働環境に驚嘆させら