写真家 飯本貴子について
初めまして。
写真家の飯本貴子(いいもと たかこ)と申します。
どんなお仕事をしてきたか等は、仕事依頼のページに書いておりますので、こちらでは写真を生業にするまでの経緯を。
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写真を始めたきっかけは、高校の写真部でした。
それも、のんびりと活動していて、怖い先輩がいなさそうという理由だけ。
学校のフィルムカメラを貸してもらって、学校周りをお散歩しながら撮影し、理科の準備室を改造した暗室でのんびりと現像をしていました。
ダークバックの中でフィルムを取り出しながら、お喋りするだけで部活が終わる日もありました。
修学旅行もあるし、デジカメが欲しいと思った2年生の冬休み。
どうせならコンパクトじゃなくて一眼レフにしようと思い、NikonD40を買ってからは、写真を撮ることが増えた気がします。
大学時代は、インテリアや建築のデザインを学び、当初はそのまま空間デザインに関わる仕事を目指していました。
課題の作品制作に写真撮影はつきもので、次第にカメラを持ち歩くようになるにつれ、まわりの友人を撮る機会も徐々に増えました。
大学は長期休みが長く、暇を持て余していたので、その度に設計事務所などでのアルバイト、また雑誌の撮影で使用する大道具を作るプロップのアシスタントをして過ごす中、折角ならば写真の仕事の現場を見てみようと思い、縁あって師匠の元でアシスタントをすることになりました。
アシスタントでは様々な経験をしたのですが、中でも1番の楽しみは、自分が入った撮影現場の仕上がりを、後で雑誌などで見ることでした。
すごく拘っていると感じていた部分は、こう仕上がったのかとか、現場でお会いした時はゆるふわな雰囲気の子が、写真の中ではとても色気を感じる仕上がりになっていたり。
良い写真は数ある中の奇跡的な1枚だと思い込み、ただシャッターを切っていただけの自分をひどく恥じました。
写真1枚1枚想いを込めたらそれが写るし、良い写真は奇跡を待たずに作るものなのかと気づき、そしてそれが一番如実に出るのはポートレート撮影なのではと感じてから、私なりの良い写真を撮りたいと意識が変わり、写真の面白さにのめり込むようになりました。
就活が始まって、さて私は何をしていこうかと考えていく中で、写真の仕事を視野に入れはじめました。
友人達のポートフォリオに載せる作品やプロフィール写真の撮影を頼まれたり、卒業制作の作品カタログの撮影をしていくなかで、出来上がった写真を喜んでくれる反応がとても嬉しく、自分の写真で喜んでくれる人がいるのなら、これを仕事にできる可能性もあるのではと思ったのです。
師匠の後押しもあって、卒業後からフリーランスとして活動することを決め、今に至ります。
フリーランスとして仕事をするようになってからも、一番面白いと思ったポートレート撮影を軸に、それに纏わる様々なお仕事をさせて頂いております。
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私の写真作品は様々な女の子たちが出てきます。
私が女の子を大好きなのは、彼女達それぞれに対して、羨ましいが尽きないからです。私の個人的な羨望の眼差しを、カメラを通して向けていると言っても過言ではありません。
誰しもあると思うのですが、特に私は自分自身のコンプレックスが強くあり、憧れの女の子になれなかったという思いを抱えていました。
様々な女の子と関わることが増えたとき、ふと気づいたのですが、みんなとても可愛く魅力的なのに、どこか少し自信がなさそうな子ばかり。不思議でした。
写真は想いを込められると気付いてからは、私はあなたの切れ長の目が好きだし、あなたは横顔の輪郭が誰よりも美しいし、照れた時にちょっと節目になっちゃうの可愛いよね…などと個々に思いながら、シャッターを切るようになりました。
そして、写真を彼女達が喜んでくれると、私の思いが伝わったような気がしてとても嬉しく、改めて写真の良さを感じるのです。今も変わらず、そのスタンスで撮り続けています。
私の女の子のポートレートは、私から彼女への想いを込めた遠回しのラブレターです。
(これ、私が撮ってきた女の子達が読んだら、引かれるかな…。)
写真作品ですが、時折個展を開き、作品を発表しています。
今年の3月には、約3年ぶりに個展を開催しました。しかし、できることならば毎年展示をしたいというのが本音です。
そのために、お仕事がもっと増えたら良いなぁと思っていますので、どうぞよろしくお願い致します!
※インタビューを受けたのですが、こちらもあわせて是非。