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「ブロック」ってバレーで一番献身的なプレーだと思いませんか?

バレーボール学会ではオンコートレクチャーを頑張って、結果は「敗北感」にまみれていたのですが、大きな収穫もありました。

1日目のシンポジウムで「バレーボーラーの強みは『献身姓』が高いところである」という意味のことをグレートベアーズGMの堺さんが仰っていたのですが、それで「ブロック」ってバレーで一番献身的なプレーなんじゃないかと思ったんですね。

確かに、サーブもパスもトスも、何ならスパイクも「味方のために」プレーするし、献身的なプレーって感動しますよね。

それに「献身姓」って特に日本人は大好きですよね?

で、「ブロック」って、ゲーム中1回もボールに触れなくても、触ったとしてもポイントにもならなければ繋がりもしなかったとしても、サボらずやるべきことをやりきらなければならないわけです。

こんなに「自分自身で達成感を味わえない、それでも頑張るしかないプレー」は他にないと思います。最高に「献身的」なプレーなんじゃないでしょうか?

それなのになぜ日本では「ブロック」が軽視されてしまうのか?

堺さんは「改善すべきこと、そのために指摘すべきことを指摘しなければならない」ということも仰っていて、そこが日本人は弱いんじゃないかと。

ブロックが楽しくない、上達しないのはまさにそこが要因だと、勝手に納得してしまいました。

例えば、ブロックの位置とかタイミングとか、「修正すべき」なのか「それで十分 GJ!」なのか?その指摘(フィードバック)が鍵なんですが、そこが日本人は苦手なんですよね。他のプレーは、自分が身を挺してつないだボールで次の選手が生きるのを見て分かりますが、ブロックは何も言ってもらえないと、意味があったのかすらなかなか分からないわけです。「献身」を実感できないんですね。

そして、この「フィードバックの重要性」を伝えるのが、今回のオンコートレクチャーの大きなテーマでした。

この「指摘(フィードバック)」って、やってみればすぐ上手くいくというものではないので、そこが我慢のしどころというか、諦めずに続けてもらいたいところです。

「指摘(フィードバック)」が当たっているかどうかは「ディガーから見て『これだけのことはできるはず』」というのが基準になるので、ディガーが最初から適格な観察力を持てるわけはないし、トス・スパイカーのアプローチ・ブロッカーの位置等で『できるはずのこと』なんていくらでも変わるので、かなりチームとして経験を積まないと上手く機能しなくて当たり前なんですね。

「評価基準は『ディガーの想定を裏切らないこと』が一番妥当」なんてことを言っていますが、それはチームとして試行錯誤する中で作られていく、時間のかかることだと思います。

そこに辿り着くには、まず「間違ってもいいからフィードバックしてみる」ことが大事です。また「その指摘は違うんじゃね?」と思っても、(それは口に出せばいいけど)まずは「その通りかもしれない」と思って次にトライしてみることが大事ですね。

オンコートレクチャーが終わってからモデルの選手達にインタビューすることができて、リベロの選手に「フィードバック」についてしゃべってもらったとき、その選手が最下級生だったので「ブロッカーの方からフィードバックを求めよう」という結論になったのが「このチームの正解」としてとても良かったと思いました。

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