中学女子とブロック練習 ~勝ちたい相手チームのマネをしてみよう~

昨日は富山県内の中学女子チームの練習に参加しました。
初回はこちら
中学女子とスイングブロック練習 ~うれしい発見もありました~
ブロックの練習を中心に3回目の指導になりますが、今回は「一番勝ちたい相手チームのマネをしてみよう」からやってみました。

(もちろん、相手の得意な攻撃をブロックするために、相手の攻撃をマネするわけです)

指導者から、「高いトスには結構有効なブロックができるようになってきたけど、速い攻撃に対してはどうしていいかまるで分らない」とのリクエストだったので、何をやればいいか明確なアイデアはなかったのですが、「分からないときは聞いてみよう」ということで、今回の形になりました。

「どこに勝ちたいですか?」と聞いたら、みんなでワチャワチャしゃべってくれて、県でトップのチームの名前を出してくれました。いきなり真似をするのは大変なので、ネットを10㎝下げ、「やられてムカつく攻撃は?」と聞たら「Aクイック」とのことだったので、そこから始めました。

「できるだけ**(某中学の名前)っぽくやって!」と声をかけながら、クロスとターンとを分けてクイックを打つ練習をしました。そして、様になってきたら1人でそれをブロックする練習。今回は「クロスに絞って止める」だけにしました。「位置取りとタイミング」だけに集中して、後ろからフィードバックしてもらえるようにしました。

その次はレフト平行。そのスパイク練習の中でセッターが新しいことをつかんでくれたようでした(これは想定外のオマケ)。バンチの位置から思い切って助走して、空中移動して、クロス(コートの真ん中に落とす)スパイクを止めることに挑戦してもらいました。結構様になっていて、ブロックに全く自信のない(試合中ほとんどまともに跳ばない)セッターもナイスタッチを連発していました。

指導者の先生が「一番身長があってブロックもできる選手が、ブロック移動中にボールしか見ていない」ということに気付いたので、「何を見て位置取りを決めていますか?」という質問をしました。一応答えてくれたんだけど、中身はどうでもよくて、「じゃあ、もう一度やってみて」と言ってやってもらったら、視線に変化が現れ、それを指導者の先生と見ながら「観察の喜び」を共有することができました。

最後にA+平行に対して1人で跳ぶ練習。
反応の練習は全くやっていませんが、まあ練習になっていたので十分!
最後のレセプションのフォーメーションについて、選手たちに問題提起して終わりました。

11月の試合の動画を見ても、「横一列」になった方がよさそうというか、「前後を作ることのマイナス」が目立っていたので、「横一列」をやってもらおうとしたのですが、これは取れないでしょ?というサーブも「今までのやり方で取れます!」とのことでした。(試合の時よりも後ろのラインの2人がかなり前に守っていて、実質「2人で取る」形になっていたので、いいのですが、試合になると多分もっと下がってしまうので、これからどう働きかけるか・・・?)

ブロックに関するリクエストは事前に聞いていたのですが、実際に何をどんな風に進めていけるのか、その場の雰囲気で決めるまで決めれず、ちょっと怖かったのですが、結果的にはとても面白い時間を過ごさせてもらい、手ごたえ十分で、とても幸せでした。
次回が楽しみです。

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