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小荘厳ミサ曲(ロッシーニ)
いらっしゃいませ。
ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。
さて、"本日のオススメ"は、ロッシーニ作曲の『小荘厳ミサ曲』です。(数字は22-158。名曲解説全集第22巻P158)
ジョアキーノ・ロッシーニ先生。1792年-1868年(76歳)の、イタリアの作曲家でしたね。
歌劇『婚約手形』序曲の回、歌劇「シンデレラ」の回以来、3回目の登場ですね。
本日の曲は『小荘厳ミサ曲』。
荘厳ミサ=ミサ・ソレムニス=司祭・助祭・副助祭を伴って行われるカトリックの盛式ミサ。
この曲は、その小。
とはいえ、小ミサ(=ミサ・プレヴィス=キリエ・グロリアのみのミサ、またはクレド(信仰宣言)がないミサ曲)ではなく、ミサ・ソレムニスのすべてを含んでいます。
では何が小なのか?
編成の小さい、作品なのです。
独唱4部、合唱混声4部(各パート2名)、2台のピアノ、ハルモニウム(リード・オルガン)のみ。
確かに小編成ですね。
ロッシーニ先生、この曲の初演の翌年に器楽パートのオーケストレーションをしましたが、生存中に公開の席で演奏することを許さなかったそうです。現在は、この管弦楽版をピアノとハルモニウム各1台に編曲したものが使われているようです。
72歳ころなので、亡くなる4年ほど前に作られました。
先生としては、最後の大作。
第01曲:キリエ
第02曲:グローリア
第03曲:グラーツィアス
第04曲:ドミネ・デウス
第05曲:クイ・トリス
第06曲:クオニアム
第07曲:クム・サンクト・スピリトゥ
第08曲:クレド
第09曲:クルチフィクスス
第10曲:エトゥ・レズレクジットゥ
第11曲:宗教的前奏曲
第12曲:サンクトゥス
第13曲:オー・サルターリス
第14曲:アニュス・デイ
神をたたえ、キリストによる救いを記念し、賛美と感謝を捧げて、聖体拝領を行うものということで、曲全体は明るい雰囲気で進行していきます。
題材が同じでも、作曲家によってこんなに違うんだなというのを実感します。
宗教音楽を一般のコンサートレパートリーにとご尽力された先生。
オペラ界をサッと引退し、料理の世界で生きた先生。
そんな先生が、終末に何を思って書いたのだろうかと、思いを馳せながら聞くと、優しい気持ちになってきますね。
本日の音源は、daiku saitamaさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。
本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。