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3つの管弦楽曲(ベルク)

いらっしゃいませ。

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。


さて、"本日のオススメ"は、ベルク作曲の『3つの管弦楽曲』です。(数字は7-46。名曲解説全集第7巻P43)


アルバン・ベルク先生。1885年-1935年(50歳)のオーストリアの作曲家ですね。

比較的裕福な家庭に生まれたベルク先生。幼いころから文学や音楽に興味を持ち、15歳ころには独学で作曲を始めます。

19歳のころには、シェーンベルク先生に師事。シェーンベルク先生との関係は、緊張感のあるものだったようですが、12音技法なども着実に身に付けていきます。

23歳ころには、作品番号1となる『ピアノ・ソナタ』が完成。作品番号のついていない多くの、歌曲・弦楽四重奏曲・器楽曲などを経て、唯一の管弦楽曲で作品番号6となる本日の曲『3つの管弦楽曲』を完成したのが、30歳ころの事です。


ちなみに、37歳ころの歌劇『ヴォツェック』によって成功をおさめ、作曲家としての地位を確立しました。



本日の曲『3つの管弦楽曲』の前、マーラー先生の交響曲にある終楽章に声楽を用いた大規模な作品を書きたいと思っていました。実現する事はありませんでしたが、この後、シェーンベルク先生より小品を書くよう勧められ、『3つの管弦楽曲』を作り始めたため、マーラー先生やシェーンベルク先生の影響が強いようです。

マーラー先生からは、「リズム動機の積極的な活用」「打楽器を多用した騒音的音色効果」「大規模な形式」が取り入れられ、シェーンベルク先生からは、「常に変奏され展開される旋律作法」「複雑かつ精緻な体位書法」を取り入れられました。


第1曲:前奏曲

第2曲:輪舞

第3曲:行進曲


ガッツリ新ウィーン楽派の音楽だなって感じです。

確かに、上記のような両先生方の特徴は、まさにその通りっぽいなと思います。

輪舞感、行進曲感は、イメージとは違いましたが、それを感じる部分もあるなという感じです。



本日の音源は、momo taguchiさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。


本日もご来店いただきましてまことにありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

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