謝肉祭(シューマン)
いらっしゃいませ。
ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。
さて、"本日のオススメ"は、シューマンの『謝肉祭』です。(数字は15-346。名曲解説全集第15巻P341)
ロベルト・シューマン先生。1810年-1856年(46歳)の、ドイツの作曲家でしたね。
歌曲集「詩人の恋」の回、ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ短調の回、歌曲集「リーダークライス」の回に続き、4回目の登場です。
本日の曲は、『謝肉祭』。
ピアノの曲ですね。
シューマン先生、23歳~25歳ころの作品です。
作品番号でいうと9番なので、かなり初期の作品ということになります。
指の故障でピアニストを断念し、ヴィーク先生の家に住み込みでレッスンを受け、新音楽時報も創刊し、ルネスティーネさんとの婚約の話にもなった、そんな時期です。
この婚約は解消されますが、この解消後、クララ先生と近づいていくことになります。
いったん多くのスケッチを書いて、整理し、それぞれの曲順が決めていったそうで、作曲に期間があるようです。
全21曲で構成され、その最初と最後は大きなくくりでの序章と終章に相当し、その間に小品の変奏がある、というように見ることもできる。
現在でもよく演奏されるレパートリーですが、第8曲の後に譜だけあって普通は演奏されない「スフィンクス」という部分があります。中には演奏する方もいるそうです。
ここには、3群の音が書かれています。
Es-C-H-A、As-C-H、A-Es-C-H。
ASCH。
シューマン先生の名前にも入っており、この頃お付き合いをしていたルネスティーネさんの故郷の町名にも出てくる。しかもこの組み合わせは、他の曲にも「動機」のような形で出てくるようです。
01.前口上
02.ピエロ
03.アルルカン
04.高貴なワルツ
05オイゼビウス
06.フロレスタン
07.コケット
08.応容
09.パピヨン
10.踊る文字
11.キアリーナ
12.ショパン
13.エストレラ
14.めぐりあい
15.パンタロンとコロンビーヌ
16.ドイツ風ワルツ
17.パガニーニ
18.告白
19.プロムナード
20.休憩
21.ペリシテ人と闘うダヴィッド同盟の行進曲
全体的に明るい印象です。そして、様々な曲想が、カラフルにちりばめられており、とても楽しい。確かに、謝肉祭というのは、合っているのかもしれません
本日の音源は、コチラからお聞きいただけます。
本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
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