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あふれだすおはなし

21
ほっとするような文章を書きたい。
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#ストーリー

「生命」

「生命」

「生きなきゃ、生きなきゃ」

わたしは食べる。

血や 肉や 実や 根まで

犠牲にする。

そうしてまで 大切な人生は あったろうか?

「生きよう、生きよう」

わたしは食べる。

大切な人生は なくとも、

些細な 人生が 大切なのだ。

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久々に短文を。

コメントくだされば嬉しいです。

「とある星のお話」

「とある星のお話」

あるところに、

小さな 小さな、

それは 小さな、

星が おりました。

まわりにも、

たくさんの、

小さな 星がおりました。

星はみんな、それぞれに

色がちがって、

とてもきれいでした。

でも、

まだ 小さな 小さな その星は、

「ぼくはまだ 少し きらきらが足りないなあ」

そう、思っていました。

星は、だんだん、

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(予告)「ほし のえほん、できました」(100円)

(予告)「ほし のえほん、できました」(100円)

いつもえけものシリーズをご愛顧いただき、ありがとうございます。

今回「ほし」をイメージした、ものがたりを書きました。

いみは伝わらなくても、
なんとなく心が優しくホッとできるような。
儚いけど柔らかい気持ちになれるような、そんな内容になっております。

できるだけ平仮名を使い、おとなでもこどもでも読めるストーリーになっています。

サンプルイメージ

表紙

5ページめ。

クラフト紙10

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ある日夢をみました。

ある日夢をみました。

ある日夢をみました。

ピンク色のゾウが水色の雲の中を

泳いでいるのです。

その時は、それに関して何も思わなかったのですが、

その夢はやけに 私の目の裏に焼きついていました。

私はゾウと雲とその風景を

紙に描いてみようとおもいましたが、

あんまりうまくいかなかったのです。

それから一ヶ月くらいたって、

私は疲れ果てていて、三日間も眠っていました。

三日も目が覚めないなんて びょう

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鳴き蟲

人間とほぼ同じくらいの寿命を持つ蟲のおはなし。

顔のない似顔絵屋

とある似顔絵屋と少女が出会う街角

似顔絵屋は遠い国から来たのだという。

少女は似顔絵屋の 顔がない ことを知る

隣に居ても、何度会っても顔を思い出せない。

似顔絵屋を思い出す手がかりは

首に下げた地球儀のペンダント。

ほかに誰もぶら下げていないような。

ある日、似顔絵屋に少女は

「自分の似顔絵を描いてほしい」とたのんだ。

そこで似顔絵屋は気づく。

少女の ”とある素質” に。

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