67・キース・リチャーズの「ライフ」を読んで~Coming Down Again
夫は家事能力はあるが、今まで 私が具合が悪い時以外その能力は使われたためしがない。要するに家事をやらない。
大掃除を手伝ってほしいと言うと「大掃除はやらなくていい」の一点張り。
まあ、電気関係や家の修理など、私の出来ない事をやるからまあいいかと思ってきた。
仕事をリタイアしてしばらくは ウッドデッキを作ったり、しなくてもいい網戸の修理などしてよけいガタつかせたりしてたが、さすがに暇になったうえに、どうも私ばかり家事で忙しいのに気づき、少し手伝うようになった。
私「私がパン関係をやるから、紅茶入れて」
夫「初めての共同作業 ♪♪」
ウエディングケーキ入刀か!
夫は図書館にも行くようになった。
私「何、持ってくの?」
夫「本と辞書だよ。あそこには机があるから」
お前は高校生か!
突っ込みどころ満載だが、図書館に車で行くので、私も長らく利用しなかった図書館(行くのも本を返すのもめんどう)を利用するようになった。
で、読みたかったキース・リチャーズ自伝「ライフ」を借りた。
(これを読もうと思ったのもnoteのみなさんのおかげ)
いや、読んでるだけで疲れる内容だが、面白いので読みまくってたら
年のせいか目が痛い。このごろは本もテレビも長時間は目が疲れて、1時間以上続けて見ないことにしてたのに、つい面白くてやめられなくなってしまったのだ。
幼い息子をつれてのコンサートツアーや、ヤクちゅうの奥さん、
キースもいろいろ大変だったんだなぁ。
でもそれだから、あの私が愛してやまないローリングストーンズの音楽が作れたのかもしれない。アーティストは大変だなぁ。
今は薬物も断ち、元気でしあわせそうに暮らしてるのがうれしい。
本の中の キースの言葉にグッとくる。
『みんな、自分にできないことを俺にしてほしいと思ってる。それぞれに仕事を抱えてるし、まっとうに歩まなくちゃならない人生があるからだ。保険のセールスとか、そういう仕事だよ。でも同時に、そいつらのなかにも荒れ狂うキース・リチャーズがいる』
私は健全な高校生で、遊びまくりたくもないしタバコも吸いたいなんて思わなかったけど、心の中で「受験勉強なんてくだらん」と思ってた。
子供を可愛がって育てていたフツーの主婦だったけど、
子供が不良になったとたん、不良側に寝返って子供たちの側についた。
子供がしあわせに自分を生きれるなら、世間体なんてくそくらえと思った。
夫の癌のときは告知なしの時代だったが、医者の反対を押し切って夫に告知し、結果 病院も替えた。(結果的に「吉」と出たが)
そう、私に中にもキースはいたのだった。
キースに敬意を表して、キースボーカルの「Coming Down Again」