23・冬に読みたい児童文学5・児童文学のなかの冬の情景
子供のころ、親が買って家にあった児童文学全集は、読んでいて気に入ったものもあったが、私は読書にいいイメージがない。
私は一人っ子で、家で遊ぶ兄弟姉妹がいなかったし、友達とはよく遊んだが さすがに夜までは遊ばない。自分のなかでは、本当は本を読むよりふつうに遊ぶのが好きなのだが、やることないので本を読んだという感じなのだ。
(マンガは大好きでよく読んだが)
今でも読書より動いてるほうが好きなのだが、そうそう家事や散歩ばかりでは疲れてしまうので、“本でも読むか” となるだけ。
マンガや雑誌は好きなのだが、いつも買うというわけにはいかない。
で、子供向けの文学全集で、冬の情景が思い浮かぶのは、まず、
エーリッヒ・ケストナーの「飛ぶ教室」と「点子ちゃんとアントン」。
「飛ぶ教室」は、学校同士のケンカが雪合戦となるシーンが印象的だった。「点子ちゃんとアントン」は大好きな作品で、お金持ちのとぼけた女の子
点子ちゃんが、夜な夜なマッチを売りにいくシーンが冬のような気がするのだが、手元に本がないので確認できない。どうも処分してしまったらしい。
あと「若草物語」で、冬 姉妹が仕事に出かけるのに
”焼いた熱いパイ” をカイロ代わりに持っていくシーン。
「小公女」で、主人公セーラが 寒い冬の夜 食事ももらえず屋根裏部屋にもどると、そこには魔法のように 暖炉に火が燃え 暖かそうな毛布やクッション おいしそうな食事が用意されているというシーン。
寒いころ思い出す児童文学の冬の情景である。