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「松木 正 火のワーク」を終えて
インディアン(ネイティブアメリカン)のある古老が、今から20年近く前に言った。
「火は、われら祖先に幸福をもたらした最も大きなギフトだ。」
人は火にあたって暖をとり、火を使って食事を作り、火を囲んで語り合った。人々の暮らしは火と共にあって、火を通して人々の『幸福』が見えた。
インディアンの思想や叡智、儀式などを取り入れた環境教育プログラム「マザーアース・エデュケーション」を主宰している松木 正さんは、インディアンが「火」の話をしているときには「幸福や愛」についてを語っている、と言う。
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吹く風のとらえ方、小枝の見つけ方、火の中心をしっかり作ること、あわてないこと、まきをくべるタイミング…。火を起こすプロセスの中には、「幸せを手に入れるための方法」が、何重にもちりばめられている。火を囲むということは、幸せを囲んでいるという。
先日5月8日9日の二日間、ライジング・フィールド軽井沢での開催としては初めての、「松木 正 火のワーク」をおこなった。
伝説の第0回と言ってもよいくらいの、そこに集う人たちと、その場で動く様々なプロセスと、感情を揺さぶられるものを、参加者も僕らも、その場にいる全員がたくさん受け取り合ったと思う。
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森の中に入って薪となる枝と出会い、その枝たちを一本一本組みあげ炎を高く舞い上げる。
高く立ち上がった幸せの火は、高さ160cmに設置された麻ひもを焼き切る。
風になびくことなく高くたち続けた火だけがひもを切る。
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そして、「火」と向き合うプロセスの中で起こる様々な出来事、瞬間と自分の人生、自分の幸福(しあわせ)が重なり合って、感じ、考え、気付かされる。
「分散してる、軸がたてばもっと早く火がまわる」
「じれったい」
「今燃えてるのは中だけ。ここで躊躇している」
「受け止めてくれる子がほしい」
「理想だけのこる、前のめりに倒れるってこの感じ」
「勢いよく息を入れたら燃えるものだけ燃えてしまう。長続きしないから、やさしく風を、息をふく」
「だめかも」
「自分で風を止めている。風が必要なときもある」
「向かいたい方向に枝をむける。上にむける」
「抱きしめたい」
今までの自分の生き方、やってきたことと幸福の結びつき方、今、そしてこれからの自分の生き方と幸福を、火がつくられていく過程や偶発的出来事が自ずと関連付けられてゆく。
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まざまざと火に映し出されてしまった今日ここまでのわたし。現れてきた明日これからのわたし。
火に自分をうつし、火が幸福について語る。
「松木 正 火のワーク」
開催することができて本当に本当によかった。
自ずとそうなる全てのつながりと流れに感謝している。
そしてまたいつか、必ず、絶対に、開催したい。
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この火のワーク 第0回に参加された編集者のひのなおみさんも、ご自身のVoicyで体験を語られているので、ぜひ聴いてみてください。