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ノンコピーライターのための「コピーの基礎講座vol.4」
こんにちは。たきコーポレーション[ ZERO ]のコピーライター兼コミュニケーションディレクターの林健太と申します。
今回は「コピーの基礎講座vol.3」の続きとなりますので、まだ読んでいない方は、ぜひvol.3からご覧ください。
vol.3では『秘伝!キャッチコピーの8つの型』の四ノ型までご紹介させていただきました。vol.4では残りの4つをお伝えしていきます。では、さっそくはじめていきます!
伍ノ型 リズムで伝える
伝えたいことがあるのに、言葉にすると説明的になってしまったり、長くなってしまったり、うまくキャッチコピーとしてまとまらない。そんな経験はありませんか?そんなときに、僕がよく使うのがこの型。言いたい言葉をホップ・ステップ・ジャンプのようなリズムでまとめてみる方法です。
言葉がまとまらずに長くなるのは、言葉と言葉の間を接続する言葉を入れるためです。そこで、その接続する言葉を読む人に補完してもらうことで端的に表現していきます。
身近な例で言うと「値段が安くて、出てくるのも早く、しかも、おいしい」ことを伝えるのに「安い、早い、旨い」と表現しても十分に伝わります。安いと言えば価格のことだと読んだ人が理解してくれるので、言葉として引き算できるワケです。多くのキャッチコピーがこの引き算を用いることで、端的なのにイメージできる言葉が生まれています。
例えば、技術会社が未来の課題に挑んでいきます!とコピーで表現したい場合は「いつかを、いまに、変える会社。」のようにリズムよく端的に表現することができます。もちろん言葉選びは重要です。読む人がイメージできるか、響きは良いか。まずは伝えたいことを並べて、適切な単語に置き換えて試してみてください。
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六ノ型 言葉を入れ替える
伝えたいことを言えても、コピーとして印象に残らない、どこかで聞いたフレーズな気がする。そんなときは、あえて違和感ある言葉に入れ替えてみましょう。
例えば、資産運用などをサポートする仕事のコピーで「お金のアドバイザー」といっても、印象に残らないですよね。そこで「アドバイザー」という言葉を他のジャンルの言葉に置き換えてみます。「お金の、かかりつけ医」としたらどうでしょう。なんだか親身な印象も付いて他とはちょっと違う印象を与えられるのではないでしょうか。
逆に、親切丁寧なサービスに力を入れているレストランのコピーで「ココロも満たすレストラン」という表現を「ココロも満腹レストラン」というように、そのサービスの関連ワードに差し替えるのも効果的です。要は、見慣れすぎたものを少しズラすことでメッセージにインパクトを与えます。
七ノ型 新しいスタイルの提案
これは商品のメリットを新しい生活スタイルとして提案する手法です。例えば、水圧でデンタルケアする商品であれば、歯を磨くという従来のスタイルから、歯や歯ぐきの汚れを洗い流すという新しい生活スタイルの提案になります。さらに、ちょっとひねって「歯ぐきだって洗ってほしい。」なんて歯ぐき目線のメッセージで新しいスタイルを提案するといかがでしょう。
ただ、もともと新しいスタイルを生み出す商品の場合にしか使えないのか、というと、そんなこともありません。もともとある商品の特徴を見直して、新しい生活スタイルにしましょうという提案型にする方法もあります。例えば、朝活や推し活という世の中にあるキーワードをベースに「○○で○○活」や「○○で○○習慣」をはじめましょうといった新しいスタイルの提案型コピーにすることもできます。
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八ノ型 発見する
型と言いつつも、すべてのコピーの基本であり、そして最大の奥義であるのが「発見」です。まだ気づかれていない商品の魅力や価値を発見し、それをユーザーに伝えられれば、印象に残り、行動につながるコピーになります。「創る」というより「発見する」という発想ですね。
例えば、電子レンジの主な機能は「温める」ことですが、それは「料理の時短」になったり、「洗い物を減らす」という価値も持っています。さらに、言われて“確かに!”と思える価値を見つけられたら、それはきっといいコピーになるかもしれません。鉛筆ひとつとっても、書く道具ですが、その「書く」が発明を生んでいるかもしれません。パソコンを生み出したのも、人と鉛筆かもしれません。
以上がコピーを書くときに、僕が実際に使っている『秘伝!キャッチコピーの8つの型』になります。いかがでしたでしょうか。ちょっとでも参考になったと思えたら【♡スキ】を押してもらえると嬉しいです。