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高校生にとってどんな「お金の学び」が大切なのか? 前編

皆さん、こんにちは
合同会社SFInvestmentの相澤です。

2025年01月に卒業した高校で「お金の学び×キャリア」について在学生に向けてお話をさせて頂く機会を頂きました。
高校生3学年全員なので大体150-200人くらいでしょうか。
まさかこんな形で母校に貢献できると思っていなかったため、今から非常に楽しみにしています。

現在、本番当日にどんな話をしようか、今から自分の人生の棚卸をしながら、考えています。

最近は「金融教育」や「金融リテラシー」という言葉を頻繁に聞くようになりました。今から15年前、僕自身が学生の頃はほとんど聞かなかった言葉の様に思います。この「金融教育」「金融リテラシー」とはそもそも何を指すのか? 高校生にとって重要な「お金の学び」とは何なのか?について今の自分の考えを書いていきたいと思います。

前半・後半として構成させて頂き、下記内容にフォーカスして記載していきたいと思います。


前半:言葉の定義(金融教育とは、仕事のあり方、自分の生き方)
後半:具体的にどんな『お金の学び』が必要なのか?



まず言葉の定義から確認していきたいと思います。


金融教育とは?

金融広報中央委員会が運営している知るぽるとを見ると下記のように書いてあります。

金融教育は、お金や金融の様々な働きを理解し、それを通じて自分の暮らしや社会の在り方について深く考え、自分の生き方や価値観を磨きながら、より豊かな生活やよりよい社会づくりに向けて、主体的に判断し行動できる態度を養う教育である。

引用:知るぽると

ここでポイントなのが、『資産運用』や『投資』という単語は使われておらず、『社会の在り方自分の生き方』という言葉が使われていることです。要するにお金を増やすことが目的ではなく、自分が成し遂げたいことや社会から見た自分について俯瞰して考え、主体的に行動するための基礎力を付けるさせることが「金融教育」だということです。


金融のプロは「金融教育」についてどう見ているのか?

最近あるイベントで鎌倉投信株式会社 鎌田恭幸様とお話をさせて頂ける機会があり、鎌田様が思う金融教育について意見を聞くことができました。

鎌倉投信株式会社 鎌田恭幸様 についてご存じない方は下記を参照ください

▼鎌倉投信株式会社 HP

https://www.kamakuraim.jp/company


▼鎌田恭幸様の著書


▼簡単な鎌田様の紹介

日系・外資系の信託銀行で働いたのち、2008年に鎌倉投信株式会社を設立
お金をふやすことと「社会をよくする」ことは両立するという信念のもと、独自の視点で『いい会社』に投資する公募型投資信託「結い2101」を運用
運用金額は約500億円のファンドを運営している企業の代表取締役社長


▼鎌田恭幸様が思う金融教育に対する考え ※抜粋して引用

金融教育の根本は、「生き方を学ぶこと」にある

金融知識を教える教育も一定程度必要だと思いますが、お金や投資、資産形成などについて考えることで、自分自身の生き方仕事の在り方を振り返るきっかけになることが大事で、そのことが生きた学びに繋がると考えています。

そのようなことも意識し、鎌倉投信は、企業の社員、学生向けに資産形成や投資について話をする際、「金融教育」ではなく「お金の学び」という表現を使っています。内容によっては「起業」をテーマして、投資と事業を結び付けて話をすることもあります。

起業は、事業を興すという意味合いだけではなく、人生でやりたいこと、いわば人生の自分プロジェクトを育むようなお題になります。そこで、自分が何をやりたいかを考えるようになれば、おのずと金融の知識も身に着くように感じています。

金融のプロの方も金融広報中央委員会同様に「自分の生き方」「仕事(≒社会)の在り方」を学ぶことと考えられているようです。


「仕事(≒社会)の在り方」・「自分の生き方」とは何か?


では、「仕事(≒社会)の在り方」「自分の生き方」とは何でしょうか?
自分なりの考えをそれぞれ纏めてみました。


「仕事(≒社会)の在り方」とは?


AI(ChatGPT 4o)に仕事とは何か聞いてみたら、下記のように回答してくれました。(3段目は私の事を気にして僕宛に文章を付け加えてくれていますね。AIが日々目覚ましい成長をしているのが良く分かります)

「仕事」とは、物理的なエネルギーの移動や変換を指す科学的な概念でもありますが、一般的には、報酬を得るために行う活動や、社会や他者に価値を提供するために人が取り組む活動のことを指します。仕事を通じて個人は自分の知識やスキルを活用し、社会に貢献し、他者のニーズに応えることで生計を立てたり、自己実現を果たしたりします。

仕事には「他者への価値提供」「自己成長」「生計を立てる手段」という三つの重要な側面があり、働くことで得られる報酬は金銭だけでなく、やりがいや成長、社会とのつながりといった内面的な充足も含まれると言えます。

あなたが金融教育に力を入れていることを踏まえると、仕事は単にお金を稼ぐ手段だけでなく、他者の成長を支援し、社会全体の金融リテラシーを向上させる「社会的な役割」として捉えることもできるのではないでしょうか?

ChatGPT 4oより


仕事とはそれぞれが理想とする社会を実現するために製品やサービスを提供することや、その過程を指すのが本来の在り方のように思えます。


10-30代の若い学生・社会人にとっては「生計を立てる手段」も勿論大切ですが「他者への価値提供(=社会への価値提供)」、「自己成長(=自己投資)」を真剣に考えるのが重要ではないでしょうか。
理想論と言われても仕方ないが、これからの将来
「他者への価値提供」、「自己成長」を考えた上で、どうすれば「生計を立てられるか」を探すことが本来の考え方の順番が良いのではないかと感じます。

「自分の生き方」


自分の生き方とは何でしょうか?
またAIに質問してみましょう。

「自分の生き方」というのは、人生をどのように捉え、どのように選択し、進んでいくかという個人の指針や価値観のことを指します。それは「自分が大切にしたいもの」「どんな人でありたいか」「何を成し遂げたいか」「どういった意味や目的をもって生きるか」など、さまざまな要素が含まれています。

例えば、自分の生き方を見つけるには、まず「自分が何をしたいのか」「どんなことに情熱を感じるのか」「どのような価値観を大切にしているのか」を深く考えることが重要です。そして、それに基づいて、行動を選び、人生の中での決断を行っていくことで「自分らしい生き方」が形作られていきます。

生き方は他人の期待や社会の基準に流されることなく、あくまで自分自身の価値観やビジョンに忠実であるべきです。自分の生き方を追求することは、自己成長や自己実現に繋がり、充実感や幸福感をもたらすものでもあります。

ChatGPT 4oより

ポイントなのは、人間一人ひとりにで「成し遂げたいこと」や「どんな人間でありたい」という観点は異なるということです。
また、正解はありません。だから教育において重要なのは知識を教えることではなく、『自ら考えさせる機会を提供し続けること+その補助』と、『考えさせるための土台となる思考(マインドセット)を築く知識を教える+思考が論理的になる為の技術のティーチング』が必要なのでは無いでしょうか?

では具体的にどういった内容が重要なのか後半パートで考えを書いていきたいと思います。

前半のまとめ

  • 金融教育とは『資産運用』や『投資』を学ぶということではなく、お金を通して『社会の在り方』や『自分の生き方』を自ら考え、主体的に行動するための基礎力を付けるさせること

  • 金融教育だけではありませんが、教育とは知識を与えるだけではなく、『自ら考えさせる機会を提供し続けることとその補助』と『考えさせるための土台となる思考(マインドセット)を築く知識を教える+思考が論理的になる為の技術のティーチング』

参考文献

https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/pdf/company/release/2023/0810.pdf

https://www.nippon-foundation.or.jp/wp-content/uploads/2024/03/new_pr_20240403_03.pdf

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