堀 紘一 名言集 『リーダーシップの本質』(16)
『リーダーシップの本質 真のリーダーシップとは何か』(16)
『リーダーシップの本質』(初版 2003年6月26日 ダイヤモンド社)は、堀 紘一氏が満を持して上梓した優れたビジネス書です。
略歴は著者紹介に譲るとして、堀 紘一氏はボストンコンサルティンググループ日本法人代表、ドリームインキュベータ創業者となり東京証券取引所に上場させた、単なる経営コンサルタントではありません。
優れたビジネス書を数多く執筆しています。
四番目には、これも非常に重要な要素となる、「考えさせる」ということである
人を誉めることはリーダーとしてかけげえのない大切なことなのである
リーダーが人を誉めるとき大事なのは、結果よりもプロセスを誉めることである
「今日我慢すれば明日は必ずよくなる」と前を見据えた語りかけができること、これがリーダーとして必要な六つ目の行動である
✔ 出典元
『リーダーシップの本質 真のリーダーシップとは何か』
2003年6月26日 第1刷発行 ダイヤモンド社
✍ 編集後記
🔶 『リーダーシップの本質』は堀氏の経歴に違わない内容の本です。重要な点は「本質」です。すぐに廃れてしまうハウツーものとは根本的に違います。
私たちは新奇さに目を奪われることなく、常に「本質」とは何かに着目する姿勢を貫きたいですね。
勉強は一生続けることが大切です。世の中は常に進歩しているのですから。劇的な変化にも予兆はあります。感度の良いアンテナを張り、見逃し、聞き逃ししないようにしましょう!
何歳でも、何歳からでも勉強はできます。書籍を手許に置いておけば、いつでも何度でも参照することができます。
「この本は良書だ」と思ったらその1冊の本を何度も読み返すことが重要です。
一度読んだくらいですぐに理解できたという著書は、中身は大したことはないと判断するべきでしょう。「韋編三絶」という言葉がありますね。
🔷 「憶えることは大切かもしれないが、人間は記憶力のゲームをやっているわけではない。考えるゲームをやってこそ人間なのである」
シンギュラリティ(技術的特異点)という言葉があります。
「2045年問題」とも言われますが、AIが人間の知能を超えるのが2045年というものです。23年後のことです。
まだ当分先のことと考えるか、もうあまりないと考えるか。
あるいは、そもそもそのようなことが起こりえるのか、という疑念を抱くこともあるでしょう。
明白なことは、私たちは頭脳を使い込んでいないということです。
「ノーベル賞受賞者は頭脳の四割を使っているという話がある。ということは、私たちは日ごろ頭脳の二割か、よくても三割程度しか使っていないのだろう。
要は、頭脳をいかに使い込んでいくかである」
現状のままなら、「AIが人間の知能を超える」のは間違いないでしょう。
✒ 堀 紘一氏の略歴
ドリームインキュベータ代表取締役社長。
1945年兵庫県生まれ。東京大学法学部卒業。ハーバード大学大学院経営学修士(MBA with High Distinction)。読売新聞、三菱商事、ボストンコンサルティンググループ(BCG)社長を経て、2000年にドリームインキュベータ(DI)創業。
BCG時代には、金融、ハイテク、消費財、Eコマース、中期戦略など数多くの戦略策定及び実行を支援。
『知恵は金なり』『強い会社はこうしてつくれ』『成功する頭の使い方』(PHP研究所)、『人と違うことをやれ!』『どんな「壁」でも突破できる』(三笠書房)、『挑戦! 夢があるからビジネスだ』『脱皮できない蛇は死ぬ』(プレジデント社)、『できることから始めよう!』(ダイヤモンド社)、『ホワイトカラー改造計画』『21世紀の企業システム』(朝日出版社)など著書多数。
(『リーダーシップの本質』の著者紹介から)
✒ 堀 紘一氏の略歴補足
2020年に堀氏はDIの取締役を退任し、DIは電通の傘下となりました。
近況は下記をご覧ください。
「セカンドライフ」を謳歌しているようです。