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2024年シーズンのヴィッセル神戸の観戦記録を振り返る
◆はじめに
シーズン連覇及び天皇杯優勝という形で、クラブ発足以来史上最高のシーズンを締めくくったヴィッセル神戸。
今日は、2024年シーズンの現地観戦の記録を今一度振り返ろうと思います。
◆2024年シーズン現地観戦の記録
2024年シーズン、私は計4回ヴィッセル神戸の公式戦を観戦しました。
内訳は以下のとおりです。
・3月2日(第2節) 対柏レイソル戦@ノエビアスタジアム神戸 ●0-1
・6月22日(第19節) 対ガンバ大阪戦@パナソニックスタジアム吹田 ●1-2
・10月6日(第33節) 対京都サンガ戦@サンガスタジアム(注) ○3-2
・12月8日(第38節) 対湘南ベルマーレ戦@ノエビアスタジアム神戸 ○3-0
ホームゲームが2試合1勝1敗、ビジターゲームが2試合1勝1敗、計4試合2勝2敗で五分五分という成績でした。
本拠地ノエビアスタジアム神戸まで自宅から片道2時間近くを要し、また他の趣味との兼ね合いもあるため、なかなか簡単に生観戦に行けない状況ではありましたが、シーズン後半に優勝決定試合を含め2度の勝ち試合を観られたこともあり、大満足というところです。
以下で、現地観戦4試合の記録を振り返ります。
(注)サンガスタジアムbyKYOCERAの略称
■3月2日(第2節) 対柏レイソル戦
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2月24日(土)、敵地での開幕戦となった第1節のジュビロ磐田戦に2-0で勝利し、連覇に向けて最高のスタートを切ったヴィッセルは、1週間後の3月2日(土)に本拠地開幕戦となる第2節を迎えました。
対戦相手は長らくレギュラーシーズンで勝てていない柏レイソル。
本拠地開幕戦とあり試合前には2023年シーズン優勝のシャーレ展示なども実施され、華やいだ雰囲気のなかでキックオフしたのですが、前節で先制弾を決め絶好調の汰木康也選手(背番号14)、そして佐々木大樹選手(背番号22)が相次いで負傷交代するというアクシデントに見舞われ苦しい展開に。
ヴィッセルは終始攻めてはいたのですが、なかなか得点に結びつかないまま、一瞬の隙を突かれて後半38分にレイソルの木下康介選手(背番号15)に先制を許し、大事な本拠地開幕戦を落とす結果になりました。
唯一の明るい話題は、故障で出遅れていた武藤嘉紀選手(背番号11)が後半6分から途中出場したこと。得点には結び付きませんでしたが、攻撃の要となる選手がいることはそれだけでチームを盛り上げてくれるように実感しました。
さて、序盤戦のヴィッセルはこの試合も含め、本拠地でなかなか得点や勝利を収めることができず苦しい戦いを強いられることになります。
2024年シーズン、本拠地で待望の初勝利を挙げたのは3月30日(土)(第5節)のコンサドーレ札幌戦でのことでした。
■6月22日(第19節) 対ガンバ大阪戦
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ガンバ大阪の本拠地・パナソニックスタジアム吹田は、私が現在居住している大阪府の北摂エリアに位置していますが、自宅からもっとも近いスタジアムであるにもかかわらず、今まで一度も行ったことがない場所でした。
しばらく野球観戦中心の生活を送っており、サッカー観戦から足が遠退いている状況でしたが、せっかくヴィッセルが地元で試合をするのならということで、一般発売開始日に上層階のミックス席を確保し、初のパナソニックスタジアム吹田への参戦となりました。
待ちに待った地元での一戦。前半19分には大迫勇也選手(背番号10)のシュートがゴールネットを揺らし、待望の先制弾かと思いきや、VAR判定で直前にファウルがあったと見なされ、得点は取り消しとなりました。
後半25分にウェルトン選手(背番号97)のゴールで先制を許し、後半40分には不運なオウンゴールもあり、試合の流れは一気にガンバに傾くことに。
ヴィッセルは辛うじてアディショナルタイムに得た武藤嘉紀選手のPKで1点を返したものの一歩及ばず、1-2で敗戦するというほろ苦いゲームになりました。
審判の判定に泣いたという不運な面はありましたが、それと合わせてセットプレーを得点に繋げられないという課題が露呈され、後半戦に向けて課題を残す一戦となったように思います。
試合の結果は残念でしたが、ハーフタイムのイベント「GAMBA SONIC」でゲストの小柳ゆきさんの歌唱を聴けたのは良い思い出になりました。
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その後、ガンバとは8月17日(土)(第27節)にノエビアスタジアム神戸でも対戦していますが、アディショナルタイムに同点弾を決められ2-2の悔しいドローに。
今年はガンバに勝てずじまいかと一度は思いましたが、その後11月23日の天皇杯決勝ではガンバ相手に今季三度目の正直となる勝利を収め、通算3つ目のタイトルを手にすることになります。
■10月6日(第33節) 対京都サンガ戦
夏場の暑さが嫌でしばらく出控えていましたが、何とか連覇を狙える順位を保っているので、もうあと1~2試合は現地観戦を楽しみたい。
そんなわけで、自宅から比較的アクセスしやすいサンガスタジアムbyKYOCERAでの京都サンガ戦を観戦することにしました。
開幕以来長く残留争いをする状況だったサンガですが、関西勢とのダービーマッチにはやたら強く、4月27日(土)のノエビアスタジアム神戸での第10節ではサンガが1-0で勝利しています。
この日はゴール裏の指定席エリアを確保し、神戸はじめ各地から詰めかけた大応援団の横で声援を送りました。
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前半17分に大迫勇也選手(注)のゴールで先制、前半のアディショナルタイムに初瀬亮選手(背番号19)のフリーキックを受けた佐々木大樹選手が追加点を決め、2-0で前半終了を迎えます。
これで勝利はヴィッセルのものと一度は確信したものの、サンガもなかなか手強いクラブです。
今季途中から加入したラファエル=エリアス選手(背番号99)が後半早々に得点すると、続く後半14分にはマルコ=トゥーリオ選手(背番号9)に同点ゴールを許し、試合は振り出しに戻りました。
もっとも、同点に追い付かれたとはいえ、まだ試合は30分以上残っています。前半戦で見られた決定力不足も随分改善されている様子です。
諦めは禁物という思いで声援を送っているうち、後半33分にジェアン・パトリッキ選手(背番号26)の今季初ゴールが決まり、これが勝ち越し点となり、3-2でヴィッセルがサンガに勝利しました。
試合内容それ自体も申し分のないものでしたが、首位サンフレッチェ広島を追撃するために落とせない一戦で勝ち点3を得て、連勝を6に伸ばしたこと、そして私にとって今季初めての生観戦での勝利になったということもあり、何重もの意味で嬉しい試合となりました。
相手チームの本拠地でのゲームではありましたが、こちらの本拠地からも遠くないスタジアムでの開催で、なおかつビジターチームのサポーターが着席できる範囲が広く、ある意味ホームゲームに近い環境で戦えたのも、大接戦を制するにあたってプラスに働いたように思います。
ビジター限定のチャントも目一杯歌えて、私にとって今季のベストゲームの一つになりました。
(注)当初は武藤嘉紀選手の得点と発表されたものの、訂正。
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■12月8日(第38節) 対湘南ベルマーレ戦
レギュラーシーズン連覇と2024年シーズン二冠を達成した、歴史的大一番。
詳細は下記リンクを参照ください。
◆おわりに
2024年シーズン明治安田J1リーグの覇者となったヴィッセル神戸は38試合で21勝9分8敗、勝ち点72という成績でした。
とはいえ、シーズン中は前半戦を中心に決定力不足に悩まされ、また故障による離脱選手も後を絶たなかったわけで、決して楽な戦いではなかったように思います。
また、東京ヴェルディにはシーズンを通してついぞ1回も勝利することができず、ガンバ大阪と柏レイソルに対しては天皇杯でこそ勝利したものの、レギュラーシーズンでは勝ち点3を挙げることができませんでした。
来季に向けて選手の入れ替わりはそれなりにあると思いますが、クラブ史上初となる三連覇を目指すにあたっては、少しでもチャンスをものにして取りこぼしのない試合をすること、そして厚い選手層を活かして磐石の戦いをすることが肝要になってくるかと思います。
改めて、吉田孝行監督、そしてコーチ・選手の皆様、レギュラーシーズン連覇と2024年シーズン二冠おめでとうございます。
来季も熱い戦いを見せてくれるのを楽しみにしています。
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