サッカー日本代表・森保一監督のいじめ体験について思ったこと
2024年8月23日(金)の読売新聞の記事で、サッカー日本代表の森保一監督が小中学生時代に受けたいじめの体験を綴っておられました。
中学1年生の時、通っていた中学校にサッカー部がなかったため、隣町の中学校のサッカー部の練習に参加させてもらっていた時のこと。
他校から特別に練習に参加している身でありながら、練習試合のメンバーに選ばれることが多くなった森保少年は、サッカー部の同級生から避けられるようになり、スパイクを捨てられるなどの嫌がらせを受けたそうです。
一連の仕打ちにより、一時はサッカーをやめようかとまで思い詰めた森保少年ですが、そこで手を差し伸べてくれたのがサッカー部の先輩方でした。
先輩方はいじめが起きていることを知ってか知らずか、孤立していた森保少年に、練習中やグラウンド外で話しかけてくれるなど、何かと気にかけてくれたそうです。
先輩方、そして家で励ましてくれた父親の存在が励みになり、森保少年は自分の中学校にサッカー部ができるまで、隣町の中学校のサッカー部で何とかプレーを続けることができました。
この中学1年生の時の隣町のサッカー部での出来事をきっかけに、「嫌なことがあった時に、『コミュニケーションを取る相手を替える』という自分なりの対策を覚えた」と森保監督は語っておられましたが、似たような体験が私にもありました。
私自身も、中高一貫男子校で同級生や一部の後輩から酷いいじめを受け、学年内に居場所がなかった時期は、委員会活動・部活が数少ない居場所でした。
そして、そこで一緒だった先輩方が優しく接して下さり、後輩たちとも趣味の話題で盛り上がれたのが、何よりの救いでした。
もし、彼らとの出会いがなければ、私は今頃この世にいなかったかもしれません。
大学時代も、学部のクラスやゼミに馴染めず孤立に近い状態になったことがありましたが、そのときはまだ所属していた3つのサークルのメンバーと良好な関係を築けていたので、そちらで話を聞いてもらって心の安寧を保てていました。
もし、彼ら・彼女らとの出会いがなければ、私は40代になってもろくに就職せず引きこもっていたかもしれません。
今現在、仲の良かった先輩や後輩、サークルのメンバーは皆アラフォーになり、それぞれに家庭を持ち、仕事でも昇進しています。
そして、私は40歳を過ぎても心身の不安定やトラウマに起因する愚痴で周りに迷惑ばかりかけ、彼ら彼女らに対して恩を仇で返しているのではないかと思い自責の念に囚われる毎日です。
結果、恥ずかしい限りですが、あの時助けてくれた方々とも疎遠になり、愛想を尽かされても仕方のない状況になってもいます。
それでも、森保監督のインタビュー記事にあるように、例え「できない自分」であってもまずは自分自身が自分を肯定し、許せるように気持ちの捉え方を変えてみれば、これまでのように先輩や後輩、友人にネガティブな発言で迷惑をかけることが減るのではと思いたいです。
そのために、自分が楽しめる時間を過ごせる工夫をする、自分のことを全否定する人(あるいは本来仲が良いけど利害関係があったり、迷惑をかけたりで話しかけづらい人)ではなく、まずは現状でも何とか話せる人と話してみるといった形で、じっくり心のリハビリをしてみようかなと思います。
とりとめのない記事になってしまいましたが、少年時代から憧れたサッカー界の大スターのインタビュー記事を見ていろいろ気付かされるところがあったので、思うところをつらつらと綴ってみました。
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