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台湾桃園国際空港のシンガポール航空「シルバークリスラウンジ」体験記
はじめに
台湾桃園国際空港からエバー航空のエコノミークラスを利用する際、ANAスーパーフライヤーズクラブ(スターアライアンスゴールドメンバー)のステータスを持っている乗客は基本的に(注)エバー航空のラウンジ「The Star」に案内されますが、実は同空港にはもう一つエコノミークラス利用のスターアライアンスゴールドメンバーが利用できるラウンジがあります。
それはシンガポール航空の「シルバークリスラウンジ」。
以前から飛行機仲間の方に勧められていたラウンジでしたが、今回晴れて利用する機会に恵まれたので、フードやドリンク類を中心にレポートさせていただきます。
レポート
台湾桃園国際空港の「シルバークリスラウンジ」は、第2ターミナル制限エリアの4階にあります。
先日の記事で紹介させていただいたエバー航空の4つのラウンジとは、互いに近接しています。
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シンガポール航空の出発便数が1日2便のみと限られていることもあり、台湾桃園国際空港の「シルバークリスラウンジ」はこじんまりとした作りとなっています。
また、営業時間もシンガポール航空の出発便に合わせる形で11時30分から17時45分までとなっており、それ以外の時間帯に第2ターミナルからスターアライアンス加盟航空会社のフライトで出発するスターアライアンスゴールドメンバーの乗客は、エバー航空のラウンジを利用する形になります。
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飲み物の冷蔵庫。
ビールについては何故かシンガポールのタイガービールは無く、エバー航空のラウンジと同じ台湾啤酒、キリン一番搾り、ハイネケンの3種が提供されていました。
特筆すべき事項としては、台湾のソウルドリンクとでも言うべき人気炭酸飲料「黒松沙士」が提供されていたことが挙げられます。
私の大好物である「黒松沙士」を、旅の最後に立ち寄ったラウンジで飲めるなんて、感無量以外の何ものでもありませんでした。
また、台湾の朝食に欠かせない飲み物の一つが豆乳ですが、台湾・義美食品の紙パック入りのものが用意されていました。
緑茶については、何故か台湾のメーカーではなく、日本の「十六茶」の台湾版でした。
このほか写真は撮りそびれましたが、ボトルワインやウイスキー、ジン、ウォッカなど洋酒を取り揃えた一角もありました。
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シンガポール航空ご自慢の「シルバークリスラウンジ」はドリンク・フードのクオリティが高いことで評判を得ていますが、ここ台湾桃園国際空港の「シルバークリスラウンジ」にはいくつか看板メニューが存在します。
まずは台湾名物の魯肉飯。
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シンガポール航空のラウンジというだけあり、シンガポールの料理も用意されています。
これはナシレマッ(ココナッツミルクで炊き込んだご飯)。
薬味の辛子味噌、小魚、キュウリ、ピーナッツを添えていただくと美味しいです。
また、左に少し写っているチキンカレーと一緒に食べるのもお勧めです。
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もう一つ用意されていたシンガポール料理が、肉骨茶(バクテー)
字面を見た限りでは中国茶の類と誤解される方も多いかもしれませんが、骨付きの豚肉を煮込んだあっさりした味のスープで、シンガポールでは日常の食事として定番のメニューです。
「シルバークリスラウンジ」の肉骨茶はそのまま食べても美味しいですし、好みに応じて唐辛子、パクチー、揚げパンをトッピングすることもできます。
余談ですが、「シルバークリスラウンジ」で供されているメニューのうち、この肉骨茶など保温が必要なメニューについては、炊飯器兼電気鍋「大同電鍋」でお馴染みの台湾の総合電機メーカー・大同公司製のジャーに入れた状態で提供されています。
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サンドイッチ、サラダバー、フルーツ、チーズ、ヨーグルトといった生ものは、ソフトドリンク・ビールの隣の冷蔵庫で提供されていました。
台湾という土地柄もあり、キュウリの中華風サラダやキクラゲなども用意されているのが目を引きます。
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点心やパンもあれこれ用意されていましたが、旅行中あちこちのホテルで朝食に点心をたくさん食べていたこともあり、後ろ髪を引かれつつも今回はパス。
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最後はデザート。
先程の冷蔵庫の中にあったカットフルーツの他、クッキー、きな粉団子、オレンジ、リンゴ、そして奥のジャーに入った白キクラゲの冷たいスープなどなど、それなりに充実しているようでした。
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取るものも取り敢えず、旅の締めくくりに台湾啤酒と黒松沙士で乾杯とします。
黒松沙士の前にある茶色の液体は、肉骨茶の豚肉に付けるためのものです。
※画面中央のオレンジ色の袋に入ったビスケットは、ラウンジの飲食物ではなく、日本から持参したものです。
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左から順番に、肉骨茶、焼きビーフン、ナシレマッ、チキンカレー、カットフルーツ、魯肉飯。
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キュウリの中華風サラダとキクラゲ、チーズもいただきました。
キュウリは台湾啤酒に、チーズは白ワインによく合います。
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ワイングラスの底には、シンガポール航空のロゴがあしらわれていました。
爪楊枝の包み紙も、シンガポール航空のロゴ入りです。
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デザートには、先程紹介したカットフルーツと冷たい白キクラゲのスープをいただきました。
中華圏ならではのスイーツを味わえる空港ラウンジも、そうそう見つからないです。
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搭乗時刻が近づいてきたので、締めにグアバとマンゴー、オレンジのミックスジュース(台湾の光泉牧場の製品)をいただいてから、「シルバークリスラウンジ」を後にしました。
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結び
久しぶりのレガシーキャリア、それも「スターアライアンス」メンバーのエバー航空での海外旅行。
楽しみの一つが帰国時の台湾桃園国際空港でのラウンジ利用だったわけですが、今回は以前にも利用したことがあるエバー航空のラウンジ「The Star」ではなく、初めてシンガポール航空の「シルバークリスラウンジ」を利用してみました。
「シルバークリスラウンジ」は営業時間こそ短いですが、室内はこじんまりとした造りで、シンガポール航空のフライトの前後の時間帯を避ければ割合空いていて、落ち着いて過ごせます。
また、ドリンクやフードの質も高く、エバー航空のラウンジとはまた異なった種類のソフトドリンクが用意されており、シンガポールの料理やデザートを楽しめるのも嬉しいポイントです。
今後、台湾桃園国際空港の第2ターミナルから、エバー航空をはじめとする「スターアライアンス」加盟航空会社のフライトを利用する機会があれば、なるべく早めにチェックインを済ませて、「The Star」と「シルバークリスラウンジ」のラウンジホッピングを楽しんでみたいものです。