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「新解釈・三國志」(その3)
「新解釈・三國志」感想その3。これで一区切りのつもりです。
今回はやや「メタ」な視点から。
三国志オタクとしての履歴が40年に達しようとしている筆者のような人間にとって、ここ10年の日本における三国志コンテンツの有り様は(かつての盛況を知っているからこそ)寂寥たるものです。冷徹に言えば、(日本に限れば)コンテンツとしての三国志は死に絶えようとしているのかも知れない。
しかし、三国志の愛好者と
「新解釈・三國志」(その2)
「新解釈・三國志」感想その2です。
この映画を特徴づける要素として「人が死なない」ことが挙げられます。
三国志の物語は人が死にます。嫌になるほど死にます。戦乱の時代を扱った歴史劇である以上、致し方ないとは言えますが、「実写化」の大きな壁には違いありません。
アニメ・マンガ等であれば、かなり直接的な描写であっても、何故か非難される度合いが薄いような気がするのですが(「鬼滅の刃」とか)、実写はま
「新解釈・三國志」(その1)
ネット上が「三国志ファン」による批判であふれかえる前に感想を書き始めようと思います。たぶん、何回かにわけます。
ひとえに「この映画を『殺す』のは三国志にとっての損失だ」と思うからです。
私は福田監督はじめスタッフの三国志への思いがどんなものかは知りません。しかし、十分に、これまでの三国志遺産へのリスペクトはあったと思います。その話から始めてみましょう。
長坂坡の場面。ナレーションでは糜夫人を